本を読んで、笑って泣いて怒って感動した素直な気持ちを綴っています。 ブログタイトル変更しました(旧 読書の薦め)
  ただひたすら本を読みたくなるので以前読んだ本すら忘れてしまうこともしばしば。
  そのための覚え書きのような簡単感想メモになります。
  評価の☆を付けるのはやめました。

★最近のお気に入り
楽園のカンヴァス  原田マハ
ライアの祈り    森沢明夫
海賊と呼ばれた男  百田尚樹
百年法       山田宗樹
ビブリア古書堂の事件手帖シリーズ
妖怪アパートの幽雅な日常シリーズ
東雲の途      あさのあつこ
困っている人    大野更紗  
自分のアタマで考えよう  ちきりん
もちろん澪ちゃんシリーズは大好きで新作を待ちこがれています。     
★2013年に読んだ本で好きな本

はかぼんさん
しのぶ梅 晴天の迷いクジラ きみはいい子 路(ルウ)桜ほうさら
さくら動物病院 青空の卵 南下せよと彼女は言う
火群のごとく

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快挙
 あなたにとって人生の快挙とはなんですか。

何かを成し遂げたことが一番に浮かぶかもしれません。
しかし私もこの主人公と同じように伴侶に出会ったことだと思えます。

ある日路地裏で小料理屋を見つけその物干場に出て来た「みすみ」を見かけたそのとき。
出会ったふたりが一緒に暮らし始めるのは早くて、同棲、そして結婚。
しかし2度の流産を経験し落ち込む。
その後阪神大震災が起こり、みすみの実家がある須磨に行き手伝ううちに
移り住むことに。
俊彦は、初めて書いた小説が新人賞をとり以降書くことを仕事にするも難しく、
みすみの働きで食べていく始末。
結局肺結核になってしまい長期入院する俊彦。
ついみすみにつらく当たってしまい、従姉妹の雪江の優しさに心揺さぶられてしまう。
このままではと東京に帰るも今度はみすみが乳がんになり、と、
波乱が続きます。
それでも互いに生きていてくれたらいいと。
戻ってこられてよかったです。
いろんなことがあって乗り越えていけたならやっぱりそれは快挙ですね。

| 春色 | ー白石一文 | comments(0) | trackbacks(0) |
なでし子物語
 最初子供の虐待の場面があったのでずっとこんな調子だったら読むのが辛いなと思ったのですが、
なんとか物語は別の方向へ。

ひとりぼっちになっていしまった間宮燿子はおじいちゃんが住む浜松天龍の山奥にある集落へ。
昔からの大地主遠藤家が持つ辺り一帯の土地、常夏荘。
管理を任されているおあんさん。
遠藤家当主の子、立海。
少し変わった育てかたと環境で不思議ッ子な立海だけど、悪い子じゃなくて、
でも愛人に産ませた子という立場からなんとも複雑な状況。
家庭教師が学校の友達、難しそうだけど少しずつ打ち解けて行く様子が心地いい。

父母の愛情に飢えていてそれを埋めることは難しいけれど、
そばにいてくれる人もいるよ。
大人になったらきっとまた会えるよね。


| 春色 | その他のあ行の作家 | comments(0) | trackbacks(0) |
こんなにも優しい、世界の終りかた
 ある時青い光に包まれて終わりを迎える。
青い光に包まれているひとたちは決して苦痛に歪んだ顔をしているのではなく、
穏やかにそして優しい顔で。
とても神秘的な光景のようでこの世の終わりのはずなのに怖さは全然感じられない。
でもその終わりを少しでも遅くしたくて逃げる人たちもいる。
どこの町なら大丈夫だという確信もないはずだけど、
そのまま留まっていることも出来ないのだろう。
そんな中、どうしても彼女に会いたいために行動している男がいた。
洋幸。

世界の終わりというと人々はものすごくパニックになって、
恐怖や痛みがうずまく悲惨な状況を想像してしまうけれど、
この終り方はなんなの。
題名の通りなのだけど、こんあにも優しい終り方ならばそれでいいと思える。

いろんな不安要素があって生きずらい世の中だけど、
こんな風に好きなひとや家族と微笑みながら迎える最後。
私も青い光に包まれてもいい。
| 春色 | ー市川拓司 | comments(0) | trackbacks(0) |
家と庭と犬と猫
 犬とねこって所に惹かれたのですがそれほど記載はなく・・
でもそんなこと関係なく素敵なエッセイでした。
知らない時代の知らない言葉や情景が蘇りますね。
| 春色 | - | comments(0) | trackbacks(0) |
花や咲く咲く
 やはり8月には戦争ものを手にとることが多いです。
本屋でもよく見かけるようになるし。
そんな中でもこちらは戦時下に生きる少女たちを描く物語です。
いろんなものが制限されて物がない時代。
おしゃれをすることも叶わないのだけど、
こっそり綺麗な布を手に入れて洋服を作ろうとする少女4人。
見つかれば非国民として罰せられてしまうかもしれない。
たとえ隠れてでもおしゃれをしたいという気持ち。
ブラウスを縫いはじめたときのキラキラとした瞳やしぐさ。
伝わってきます。
戦争の暗い影は彼女たちに迫り、学校で勉強することさえ叶わずそれぞれ軍需工場へ派遣されていく。
そして空襲。

友達をただただ笑いあって楽しく過ごせるはずの青春時代。
こんな風に過ごすしかなかった少女たちがいたことを想像して今を生きる。


| 春色 | その他のあ行の作家 | comments(0) | trackbacks(0) |