本を読んで、笑って泣いて怒って感動した素直な気持ちを綴っています。
ブログタイトル変更しました(旧 読書の薦め)
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ただひたすら本を読みたくなるので以前読んだ本すら忘れてしまうこともしばしば。 |
さくらの丘で
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2011.04.30 Saturday 11:07
さくらの丘に建つ西洋館。 祖母からそこで過ごした青春の話を聞くのが好きだった。 そして祖母の遺言に、その館と土地を譲るとあり、 共同所有者のあと2人の孫娘と3人で、 さくらの丘を訪れる。 祖母が過ごした終戦直後の時代、孫たちが訪れる現代。 交互に話は進みます。 渡された鍵のことや、 秘密めいた洋館に、心ときめきますが、 思ったほど驚きの展開はなかったです。 しかしこういう思い出の遺言をもらうってドラマチックですね。 そしてこの洋館の存在もロマンチック。 子供たちでなく、孫の世代に託したかったもの。 おばあちゃんたちが見たとしたら、今の世の中は平和に見えるだろうか。 よかったら↓ぽちっとお願いします。 JUGEMテーマ:本の紹介 | ||
小夜しぐれ
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2011.04.23 Saturday 00:35
大好きなシリーズ、ついに第五弾です。 季節を大切に、素材の良さを活かし、心をこめて料理に臨む。 申し分のない料理人の澪ちゃん。 まだ女性の料理人も少ない時代で、澪ちゃんの料理の味に惚れ込んた人たちが増えてきました。 そして毎度気になるのが澪ちゃんの恋。 恋いこがれる小松原さまの存在。 前回、小松原さまの母上さまが登場、 今回いよいよ正体がわかります。 もう小松原さまが登場した時点で私がうるうる。 私が恋しているかのように(^^; 澪ちゃんの純粋な気持ちが痛いほどわかるんですもの。 そして、同じ名前を持つ、日本橋伊勢屋の娘、美緒。 美緒が恋するのは、医師の源斉。 しかし、この時代、想いを寄せるひとと添うことは中々叶わぬこと。 幼なじみの野江も少しだけ登場。 野江が出てくるだけでもやっぱりうるうる。 澪のお世話になっているつる屋の店主、種市のことも心配でした。 別れた女房のせいで死んだ娘のこと。 娘が死んだ直接の原因となった、絵師の存在。 これは赦すことは出来ない。 でも種市に犯罪者になってほしくはない。 澪ちゃんとふきちゃんが頑張りました。 そして、芳が探している息子の佐兵衛。 ついに見つけたと思ったけれど。 みんなに幸せになってもらいたいのに、思うようになりません。 あ〜すぐに続きが読みたいです。 |
花の鎖
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2011.04.21 Thursday 21:34
『告白』以降、どんどん残念な感じになってしまっていると思う。 帯に書いてある『一輪の花で、つながる』 というような綺麗なものじゃないですよね。 3人の女性の物語がそれぞれ進んでいて、 途中から、時代背景も違うのだと気がつきます。 両親が亡くなっておばあちゃんと暮らす梨花。 おばあちゃんが、入院手術にお金は必要になり、 思い出します。 毎年豪華な花束を送ってくれ、両親が死んだ時、援助を申し出てくれた『K』の存在を。 憧れていた男性と結婚するも子供ができない美雪。 絵画教室の講師をし、母とふたりで強く生きている紗月。 短大時代の友達、希美子から手紙をもらい、思い出したくないことを思い出す。 ドナーの存在も大きなものです。 父親や祖父の時代から続く、それは確かに花の鎖かもしれない。 | ||
思い出をなくした男
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2011.04.18 Monday 00:23
図書館で予約していて来た本なのだけど、 今この本を読むのは少し辛い。 震災で現実に、大切な人はもちろん思い出さえ一瞬にしてなくしてしまった人たちの多さを感じてしまうから。 しかし、何ができるかを考えながら読みました。 写真からわかること。 何年経っても思い出は変わる事なく、 心の中にあり続ける。 たとえ目に見えるものがなくなったとしても。 記憶をなくしたとしても。 思い出探偵の仕事に奔走する人たちを応援しながら、 関わる人たち皆に感謝の気持ちになりました。 よかったら↓ぽちっとお願いします。 JUGEMテーマ:本の紹介 | ||
信玄の軍配者
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2011.04.16 Saturday 09:22
先にこちらを読んでしまいました。 軍配者3部作の2作目。3作目は夏頃刊行予定です。 題を見たらわかるように、こちらは武田信玄のことですが、 信玄に仕えるまでの事の方が多く描かれています。 また、早雲の軍配者では、3人の少年たちの出会い、学生時代などが描かれているようですが、 (やっぱり先に早雲を読んだ方がよかったですね) こちらはその後。 と言っても随分経っていて、山本勘助を名乗る四郎左はすでに40代。 生まれはそこそこなのに、病から醜い容姿になってしまい、 不遇な対応を受けてきた。 親友である、小太郎(早雲編)、冬之助(謙信編)も、少し登場しますが、 戦国の時代にこのような親友関係があるということにまず感動。 そして、容姿でひとを判断することなかれ。 それに尽きますね。 | ||