本を読んで、笑って泣いて怒って感動した素直な気持ちを綴っています。 ブログタイトル変更しました(旧 読書の薦め)
  ただひたすら本を読みたくなるので以前読んだ本すら忘れてしまうこともしばしば。
  そのための覚え書きのような簡単感想メモになります。
  評価の☆を付けるのはやめました。

★最近のお気に入り
楽園のカンヴァス  原田マハ
ライアの祈り    森沢明夫
海賊と呼ばれた男  百田尚樹
百年法       山田宗樹
ビブリア古書堂の事件手帖シリーズ
妖怪アパートの幽雅な日常シリーズ
東雲の途      あさのあつこ
困っている人    大野更紗  
自分のアタマで考えよう  ちきりん
もちろん澪ちゃんシリーズは大好きで新作を待ちこがれています。     
★2013年に読んだ本で好きな本

はかぼんさん
しのぶ梅 晴天の迷いクジラ きみはいい子 路(ルウ)桜ほうさら
さくら動物病院 青空の卵 南下せよと彼女は言う
火群のごとく

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少女
 昨日まで読んでいた本に比べ字数がとっても少ないので、
あっという間に読んでしまいました。

でも正直共感出来る部分があまりなくて。

「人の死ぬ瞬間が見たい」
と、二人の少女が言います。
それぞれ、老人ホーム、小児病棟でボランティアをすることになるのですが・・

友人関係、家族、進路、恋など思春期特有の悩みもわかるのですが、
『死』とはと何かを考えるという大きな問いかけにしては、
軽い展開です。

それぞれいろんな繋がりがあることがわかるのですが、
うまく行き過ぎだし、
最後もいやな展開。

少女と言われる年代の女の子たちが、
世の中に希望を持つ事が出来ないようにしているかのよう。

少し悪く書き過ぎたかもしれませんが、
後味が悪くて・・残念です。





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始祖鳥記
飯島和一という人の書く歴史小説がすごい!と聞いたのは昨年末。
『出星前夜』が本屋大賞にノミネートもされましたね。

でも私が手に取ったにはこちら『始祖鳥記』です。

江戸天明期、大空を飛ぶことにすべてを賭けた男の人生。

正直言って読み始めてしばらく、これだけぎっしり詰まった文章を読むのは久しぶりで
読めるかな。なんて思ってしまいました。
単語もよくわからないものもあり、不安な気持ちでスタート。

人と変わったことをしようとすると必ず非難するひとがいるのは常で、
ましてや本文にも出てきますが、
定まった職を得て、家を構え妻子を養うのが当然とされる時代。
常軌を逸することは大きな問題なのです。

ただ飛んでみたかった幸吉の気持ちは、人々を混乱させ、
政府に楯突いていることと取られてしまい・・
すべてを失うまでが第一部。

舟に乗り塩の運搬の仕事をするのが第二部。
ここでの出会いは、幸吉にとって生きること、
そして人生とはと深く考える、意味があるものになったのだろう。
船乗りとして「死」が身近に感じられ、
死んだらどこへ行くのか。
己のは何なのか。

自分の人生を考え永住の地に選んだ駿河の国に来てからが第三部。
ここで静岡の地が出てくるとは思いもしませんでした。
現在もある地名が多々出てきて急に親近感が湧いてしまいました。

いろいろと深い言葉が出てきます。
印象に残ったのは、
自然などどこにもないというような意味の言葉。
川の流れも、木の枝ぶりも意志を持って意味のある姿なのだと。
偶然のものなどどこにもない。
意志のないところには形もありえないと。
強い思い。決断は変えられない。


飛びたいという思いは変わることなく・・









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短劇
短い短い短編集です。

『短劇』とは、おもしろいタイトルだと思ったのですが、
とてもイメージに合っています。

坂木さんと言えば
少しほのぼのとした温かい雰囲気の小説を書くひとだと思っていたのですが、
かなり怖い話も多いですね。
深く突っ込みたくはないような・・・

扉を開けて、
あちこち覗いてみたくなるような、
絶対したくないような。

街を歩いていて、
後ろのひとが気になったり、
絶対見たくなかったり。

怖い怖い。

その中でもちょっといい話なのは
『物件案内』

プライバシーの侵害のような
『MM』『秘祭』
絶対いやだーーーー


『ビル業務』は、あってもいいかも。




 
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豚キムチにジンクスはあるのか
あの〜絲山秋子さんって方のイメージががらがらっと変わったのでですけれど、
いいのでしょうか〜

読者として勝手に持っていたイメージはとても大人な印象でした。

が・・


絲的炊事記と、ありますように、
独身ひとり暮らしである彼女の、食生活のエッセイなのですが、
いや〜おもしろい。
久しぶりに大笑いしました。

でも・・

これだけ食べ物が出てくるのに、
あまり食べたくなるようなものがないって(^^;


最後のキッシュだけは、作ってみたくなりましたけどね。







 
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猫を抱いて象と泳ぐ
 先日まで将棋の世界の本を読んでいて、
次に手に取った本はチェスの世界。

なんだか自分でびっくりしてしまいました。
和と洋の違いながら似た部分もたくさんありますよね。
『棋譜』の存在とか。

小川洋子さんの新作です。
彼女の小説に出て来る人物は、
『博士の愛した数式』の博士、
『ブラフマンの埋葬』のブラフマン、
『ミーナの行進』のミーナしかり、
かなり強烈な個性があります。
今回の少年も、生まれたときの様子からも静かなイメージなのだけど、
とても個性的です。

最初、チェスの世界だとわかったとき、
少年がどれだけ強いチェスプレーヤーになるのだろう。
どれだけ活躍するのだろう。と思って読み始めたのですが、
なんと言っていいのか、
華やかな勝負の世界ではなく、
悪く言ってしまったら、裏?の世界・・なのか。

"リトル・アリョーヒン"という人形が出てくるのですが、
一体どういう姿で、どういうしくみになっているのか、
想像もつきません。

なんとも想像しにくい世界で、正直入り込みにくかったです。

でも後半、ミイラとの手紙のやりとりの所は好き。








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| 春色 | ー小川洋子 | comments(0) | trackbacks(0) |