本を読んで、笑って泣いて怒って感動した素直な気持ちを綴っています。 ブログタイトル変更しました(旧 読書の薦め)
  ただひたすら本を読みたくなるので以前読んだ本すら忘れてしまうこともしばしば。
  そのための覚え書きのような簡単感想メモになります。
  評価の☆を付けるのはやめました。

★最近のお気に入り
楽園のカンヴァス  原田マハ
ライアの祈り    森沢明夫
海賊と呼ばれた男  百田尚樹
百年法       山田宗樹
ビブリア古書堂の事件手帖シリーズ
妖怪アパートの幽雅な日常シリーズ
東雲の途      あさのあつこ
困っている人    大野更紗  
自分のアタマで考えよう  ちきりん
もちろん澪ちゃんシリーズは大好きで新作を待ちこがれています。     
★2013年に読んだ本で好きな本

はかぼんさん
しのぶ梅 晴天の迷いクジラ きみはいい子 路(ルウ)桜ほうさら
さくら動物病院 青空の卵 南下せよと彼女は言う
火群のごとく

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無言の旅人
文章はとても読みやすいのですが、
『尊厳死』という重いテーマを扱った小説です。

愛するひとが交通事故で意識不明になった。
自宅から、尊厳死の要望書が見つかった・・・

こういう重いテーマでは答えはみつからない。
まして正しい答えなんてないのだろう。

本人がたとえ尊厳死を望んでいたとしても、
なんとしても死なせないという母親の思い。
意識がなくてもそこに存在しているのといないのでは
全く違うし、自分はと考えてみても最初はそう思いました。

恋人である公子は、最初はもちろん死なせたくない気持ちが強くていたのですが、
自分になんの相談もなく、尊厳死を考えていたことに対して、
自分は信用されてなかったのだろうかという気持ちで悩みます。

すでに意識のない彼に確かめることは出来ない。
彼の本心が知りたい。

今まで、尊厳死ということを考えたことがありませんでしたが、
意識がなく生かされているのなら、自分だったらやはり・・・

これは本人の文書がないと無理だそうですね。
意識のないまま何年も、ということもあるらしいし、
家族の負担も大きくなります。
そんな時の選択は厳しいでしょう。

また連絡してほしい人のリストが作ってあったのですが、
これもやはり意識がなくなってから連絡する術はないのですから、
家族に託しておくのは正解かもしれないですね。

年齢に関係なく、いつ何が起こるかわからないのが人生です。

毎日無事に過ごせたことに感謝しつつ、
もしも、のことも考えておくのが責任なのかな〜と思いました。

彼が亡くなってから自分はずっと下を向いて歩いてきた。
でもいつの間にか顔を上げていた。
昨日と変わらぬ今日。
地道に歩いていくうちに、激しい負の感情はいつしか色あせていくものかもしれない。


物語のなかでは、
彼の本心を知りたいと願っていたように最後・・・

泣けました。
いい終わり方だと思います。




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| 春色 | ー仙川環 | comments(0) | trackbacks(2) |
冠・婚・葬・祭


人生の節目である冠婚葬祭の出来事から、
起こったこと、出会ったひと、考えたこと。
冠婚葬祭の4つの連作短編集になっています。

冠=成人式
 
婚=結婚

葬=お葬式

祭=お盆

ちょっとした出来事が他人の人生に大きく影響を与えていることがあったり、
結婚にはいろんな考えがあるんだな。と思ったり
かわいいおばあちゃんになりたいな。って思ったり、
日本古来の行事も大事だなって思ったり、
おばあちゃんのナポレオンの話がちょっと素敵。



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| 春色 | その他のな行の作家 | comments(2) | trackbacks(1) |
アミ 小さな宇宙人
評価:
さくら ももこ,エンリケ バリオス
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さくらももこさんのイラストがかわいい本。

内容はひとことで言ってしまえば、
宇宙人と遭遇した少年の話ですが、
この宇宙人、とってもかわいくて不思議ちゃん。
その上、彼の星の話を聞いていると、
地球人って、だめだめじゃん。って、
今を生きている私たちに教訓みたいなものを感じさせてくれます。



以下ねたばれです。




例えば
もっといまを楽しむようにしなくちゃ。
まだ現実に起きていないことをあれこれ気に病むのでなく、
いま起きていることにあたるほうが賢明なことだよ。

今という瞬間を満喫しないなんて、なんておろかなことなんだろう。

意宇宙人が見た地球は、
殺し合いがあり、食糧飢饉があり、都市の崩壊があり悲しいところ。

一番のメーッセージは
愛、統一、平和

いいこと言うな〜宇宙人。
素直に感動してしまいました。


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| 春色 | 海外の作家 | comments(0) | trackbacks(0) |
GO (角川文庫 )
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金城氏の書く小説はとても興味深い内容です。
確か、以前V6の岡田くんが好きな作家さんとして名前をあげていて
知りました。
今、本屋大賞候補にもなっている 『映画篇』がすっごくよかったし、
私も好きな作家さんのひとりになりました。

今回の『GO』
国籍の問題から閉鎖的な環境で暮らしていた僕、
広い世界へ飛び込む選択をしたものの、
厳しい現実と向き合うことになります。

別に差別しているつもりはないのに、
線を引きたくなってしまう人種。
国籍をかえても日本で生まれ育っても、親で決まってしまうのが、
生まれた子にはなんの罪もないのに、
一生背負っていくことになる運命とでもいうのでしょうか。

そんな中、思いがけない出会いからすてきな恋をします。
魅力的な女の子と、まっすぐな僕。
こんなに一生懸命生きているのに、
ちゃんと考えているのに、
人種がふたりの間を引き裂くことに・・

でも・・最後よかったです。






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| 春色 | ー金城一紀 | comments(0) | trackbacks(0) |
四季 春 (講談社文庫)
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『すべてはFになる』
を、読んでから森作品にはまりました。

天才科学者・真賀田四季。
『すべては』の中で、衝撃の出会いをしました。
そんな彼女の子供のころからの話が、この春から始まる四季シリーズだということです。

しかし、冷静に見て、6歳の子の言動とは全くもって思えません。
どこにも、6歳らしいところがありません。
だからこそフィクションのおもしろさがあると思うけれど、
こんな人物を作りあげた森氏が天才なのでは。

順にシリーズを読んでいく楽しみができました。

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| 春色 | ー森博嗣 | comments(0) | trackbacks(0) |