本を読んで、笑って泣いて怒って感動した素直な気持ちを綴っています。 ブログタイトル変更しました(旧 読書の薦め)
  ただひたすら本を読みたくなるので以前読んだ本すら忘れてしまうこともしばしば。
  そのための覚え書きのような簡単感想メモになります。
  評価の☆を付けるのはやめました。

★最近のお気に入り
楽園のカンヴァス  原田マハ
ライアの祈り    森沢明夫
海賊と呼ばれた男  百田尚樹
百年法       山田宗樹
ビブリア古書堂の事件手帖シリーズ
妖怪アパートの幽雅な日常シリーズ
東雲の途      あさのあつこ
困っている人    大野更紗  
自分のアタマで考えよう  ちきりん
もちろん澪ちゃんシリーズは大好きで新作を待ちこがれています。     
★2013年に読んだ本で好きな本

はかぼんさん
しのぶ梅 晴天の迷いクジラ きみはいい子 路(ルウ)桜ほうさら
さくら動物病院 青空の卵 南下せよと彼女は言う
火群のごとく

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夜にその名を呼べば
 佐々木譲氏お初です。
いろいろ有名な作品がありますが、
特に『警官の血』など読みたいと思いつつ、
長編に尻込みしていて、未読でした。
そしてふと手に取ったのが、こちらの文庫。

前半まで読んだ時は、これほど(5つ星つける)とは全く思っていなかったのですが、
やられました。

まだベルリンの壁で東西が分かれていた西ベルリンで、
罠にはめられ殺人の嫌疑をかけられた神崎は、
偶然出会った画家オスカーや、娼婦のブリキッテの助けを借り、
東ベルリンへ逃亡する。
逃亡するまでが前半だけど、
読んでいて罠にはめたのが誰かわかるから、
神崎の悔しさがものすごくわかります。
日本に身重の妻がいるのに。

そして、後半。
ベルリンの壁が崩壊し、神崎が逃亡して5年。
東京にて、あの事件にかかわった人たちの現状が描かれる。
皆それぞれに、神崎らしき人物から、10月18日に小樽で会おう
というような手紙をもらい、関係者が集まり始める。

神崎の母と妻。
亡くなった被害者の妻と娘。
警察関係者。
報道関係者。
そして元上司。

小樽に皆が集まったとき、復讐が始まりました。

この後、かなりネタバレを書かないと書けないので、続きに書きます。
はっきりと真相を書いていますので、ご注意ください。

とにかく、あまりに悲しいラストで涙が止まりませんでした。








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神崎に呼びだされたと思い、小樽に集まった人々。
指名手配中なのに、警察までも呼びだして、
日本に帰ってこられるのか。
即、逮捕されてしまったらまた、厄介なことになるのではと心配でした。
真相を話すと呼び出された被害者の妻は、
信じる事が出来ず、代わりに娘、西田早紀がやってきた。
ベルリンで神崎夫妻と交流があった早紀は、
神崎が犯人と思うことがどうしても出来なかった。
神崎夫妻を理想の夫婦と慕っていたのだ。
そして、神崎の母と出会っても、
父を殺した人の身内だと思うことは出来ず、
逆に親しみを感じ、一緒に食事をしたりして過ごすことに。

マスコミに神崎のあることないこと悪く言い聞かされた妻が、
妊娠8ヶ月にして、電車に飛び込んで自殺してしまったことなんて、
もう本当にかわいそうとしか言えない。
神崎の母は、早くに夫を亡くし、苦労して息子を育て、
母親思いのいい青年に成長し、
結婚してもうすぐ孫が生まれ、
これから家族が増えていくことをとっても楽しみにしていたのに、
嫁が自殺、息子は・・
このお母さんの辛さ、寂しさ、悲しさ、無念さ、はかりしれません。

小樽の情緒が小説に深みを与えるなか、
真犯人の元上司。
神崎が犯人だと決めつけた刑事。
気持ちを追いつめたマスコミ。
関係者がひとり、またひとりと殺されていく。
神崎の姿は見えないまま。

ここ先も、書いておいていいかな。

神崎自身は、東ベルリンに亡命してから、
鬱のようになり、妻が死んだことを聞かされてから、
精神もおかしくなり自殺していた。

関係者を殺し、復讐をしていたのは母。
そして最後に母も夜の海に消えたとき、
早紀が呼ぶ名前。
早紀の気持ちから、もしかして神崎が無事に帰ってきたら、
真相がはっきりして、無実がわかり、
亡くなった妻には悪いけれど、
早紀とやりなおせないかと思ってしまいました。
お母さんともいい感じだし。
でも、そんなうまくいくわけないですよね。
人生を狂わされ哀しき運命を生きた。
母と息子の気持ちが狂おしいほど哀しい。

 
| 春色 | その他のさ行の作家 | comments(2) | trackbacks(0) |
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コメント
春色→帷朔さんへ
こんにちは^^
これはどちらかと言うと女性が好きな小説かもしれません。
好きになった作家さんの本を多く読む傾向にあるのですが、出来るだけいろいろ読みたいと思っています。
読んでみないとわからないですものね。
2010/04/25 9:10 PM
帷朔
こんにちは^^
佐々木譲さんのこちらの作品は未読ですが、最近「廃墟に乞う」で直木賞受賞されたのでそちらで始めて読み、なかなか哀愁ある孤独感ある男性警察小説って感じがよく、その後も何冊か読みました。

いつもどこか偏執的なトコがあるので、芥川、直木賞、谷崎潤一郎賞、島清恋愛文学賞、山本周五郎賞、などの最新受賞作などはチェックするようにし、多くの作家さんの文体にふれようとしております。
2010/04/25 2:23 PM
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