本を読んで、笑って泣いて怒って感動した素直な気持ちを綴っています。
ブログタイトル変更しました(旧 読書の薦め)
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ただひたすら本を読みたくなるので以前読んだ本すら忘れてしまうこともしばしば。 |
残月 みをつくし料理帖
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2013.06.27 Thursday 16:28
待ち遠しかった『つる家』の再開。 読者としたら再会という気持ちです。 前作のラストで吉原の大火により又次が亡くなり、 その哀しみのまま待っているのが辛いほどでした。 でもつる家や皆の日常がそこにありました。 こういうシリーズものは主人公の成長も楽しみでありそれを見守っている気持ちにもなるのですが、 澪の話し方が最初は違和感を感じるほどに変わりました。 いえ成長しようとしています。 又次さんから託された思いが澪を変えたのでしょう。 ああそれにしても最初からおいしそう。 鮎飯に鯵の棒寿司。 食べたいーー 決して手をぬくことなく丁寧に丁寧に料理をする姿。 それをふきちゃんに教え自らは新しい調理法を考える。 大坂で好まれたものが江戸でうけないということも多く経験してきた澪だけど、 高野豆腐もこんなふうになるのですね。 そして澪の胸にいつもあるのは、 あさひ太夫の身請けと天満一兆庵の再建。 澪と野江として再会することがいつか叶うのだろうか。 天満一兆庵の若旦那だった佐兵衛との再会。 芳を苦しめるだけになってしまうかもと思われたけれど。 そんな芳の今後、前向きに描かれます。 一兆庵の女将として生きていたころと少しも変わっていない芳のふるまいが素晴らしいです。 きちんと生きているひとには途は開けるのだと思えます。 だから澪や野江ちゃんも幸せになってもらわなくちゃ。 生きていてよかったと思える人生に。 次回は新たな場面での澪が描かれるのでしょうか。 すでに楽しみです。 |
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2017.01.20 Friday 16:28
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