本を読んで、笑って泣いて怒って感動した素直な気持ちを綴っています。
ブログタイトル変更しました(旧 読書の薦め)
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ただひたすら本を読みたくなるので以前読んだ本すら忘れてしまうこともしばしば。 |
ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。
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2010.08.08 Sunday 10:39
心の細かい描写がとても上手な作家さんだと思うのですが、 今回は、女性特有かもしれない心の内が表現されています。 子供のころ、その子をイメージするものが親の職業だったり、 女の子同士、友だちだけど負けたくない気持ちや、 憧れの気持ち。 自分にも思い当たる気持ちがたくさんありました。 少し前に、負け犬だとか表現された言葉に傷つけられた人たちも多かったでしょう。 物語は、母親を殺して行方不明になった友だちを探していくうちに、 友だちとの関係や、家族、親子の関係、結婚など多くのことが明らかになっていく。 あんなに仲良しだった母親を何故、殺してしまったのか。 そして、何故逃げたのか。 疑問に思いながら、チエミを探す神宮司みずほ。 母親同士も仲が良かったから、ずっと友だちだけど、 チエミが思う気持ちと、みずほが思う気持ちには、ずれがあった。 ずっと子供のときのままではいられないし、 新しい生活もどんどん生まれる。 地元でずっと暮らす友だちも、東京や都会に出て行く友だちも、 それぞれなのは当たり前。 誰かになれるわけもなく、自分は自分なのだ。 よく見回してみたら悪いことなんてないのに、 他人と比べてなかりで悲観したり、 迷ったり、わからなくもないけれど、 味方だと思っていた親にも頼ることができないとわかったとき。 やっぱり、ひとはひとりでは生きていけない。 |
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2017.01.20 Friday 10:39
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