本を読んで、笑って泣いて怒って感動した素直な気持ちを綴っています。 ブログタイトル変更しました(旧 読書の薦め)
  ただひたすら本を読みたくなるので以前読んだ本すら忘れてしまうこともしばしば。
  そのための覚え書きのような簡単感想メモになります。
  評価の☆を付けるのはやめました。

★最近のお気に入り
楽園のカンヴァス  原田マハ
ライアの祈り    森沢明夫
海賊と呼ばれた男  百田尚樹
百年法       山田宗樹
ビブリア古書堂の事件手帖シリーズ
妖怪アパートの幽雅な日常シリーズ
東雲の途      あさのあつこ
困っている人    大野更紗  
自分のアタマで考えよう  ちきりん
もちろん澪ちゃんシリーズは大好きで新作を待ちこがれています。     
★2013年に読んだ本で好きな本

はかぼんさん
しのぶ梅 晴天の迷いクジラ きみはいい子 路(ルウ)桜ほうさら
さくら動物病院 青空の卵 南下せよと彼女は言う
火群のごとく

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十八の夏
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実はこの本、古本屋で100円でした。
なんだか作家さんに悪いな〜という気がします。
でも掘り出し物もあるから、古本屋好きなんですけど(矛盾してる?)

さて、光原さんは前回、『最後の願い』を読みました。
とてもよく作られた内容でした。
今回は、花をモチーフにした連作だということです。
連作短編ものは、どんな風なつながりがあるのかと興味がわき好きです。
でも今回は、あまり連作だということを意識しないほうがいいと思います。

恋愛に花をイメージする場合は多いと思います。
花というときれいないいイメージですが、
表題の『十八の夏』のなかで、育てている朝顔のなんて哀しいこと。

大きくなることや花が咲くことは、それだけ死に近づくことだから、
どうしてうれしいのかわからないという。

子供時代の素直な気持ちを思い出させてくれたり、
途中まではいい雰囲気の話が多かったですが・・・

最後の話がちょっと怖いです。
ミステリーの要素満点で、読んでみないとその怖さはわからないかもしれません。


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最後の願い (光文社文庫)
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連作推理小説。

劇団Φ

余談ですが、大好きなキンキさんのもうすぐ発売のアルバムが、
『Φ ふぁい』といいます。
初めて本のなかで、Φという言葉に出会って、またこういう時期で、
勝手に巡り合わせにびっくりしています。

戻って本の話。

長くなります。以下ネタばれです。


劇団Φの第1回公演を立ち上げるために二人の青年が中心となって、
役者、関係者を探します。
それぞれ曰く付きの人物がいて、そんな人たちの気持ちを見抜き、
劇団に引き抜いていく様がみごとです。

いろんなエピソードがあって、
例えば
美術部時代の親友が死を目前にしての願いは、
妻と過ごすことよりも、絵を仕上げることだった。
わかってくれない妻に変わり、願いを聞きいれる。

また、
小学校の時、代理でした主役が好評でその後女優の道を歩むことになった女性。
本番直前に病気になった友達は代理をしてくれた子が親友とはいえ、
おもしろくなかった気持ちがある事件を起こすきっかけに。

また、
魅力的な洋館の持ち主の女性の話。
小さいころから憧れていた男性が結婚し子供が生まれ、
幸せの絶頂のはずだったのに、妻と子供が死んでしまう。
その後、その男性と結婚することになったのだが、
またしても不幸が。
彼は、最初の妻との間に生まれた子が自分の子ではなく、妻が不倫の末生まれた子だと勘違いしてしまい、妻と子を事故にみせかけ殺してしまったのでした。
その後、昔の親戚の写真の中に、息子そっくりの写真を見つけ自分の過ちに気づき、
自殺してしまいます。
そんな曰く付きの洋館が、練習の舞台になります。

最後のエピソードは
小さいころ自宅の火事で、近所のおばさんに助けられたものの、
おばさんが亡くなってしまい罪の意識を持ちながら生きてきた男性。
そのおばさんの息子と再会するも不幸な偶然から息子さんが死亡、
その息子さんの彼女が突き止めた真実は、罪の意識をもたなくてもいい内容でした。

もひとつ最後がありました。
いよいよ幕があく、会場で、以前好評だった劇団シャレードの話。
台本を書いていたのが夫ではなく妻であり、それを隠すための芝居。
疲労のため亡くなってしまった女優の霊が舞台を見守ります。

そして幕が開く・・

読み応えがありました。
それぞれのエピソードに推理する部分があり、
自分でも推理しながら読み、当たったものも多くありましたが、
最後まで、楽しく読めました。



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