本を読んで、笑って泣いて怒って感動した素直な気持ちを綴っています。 ブログタイトル変更しました(旧 読書の薦め)
  ただひたすら本を読みたくなるので以前読んだ本すら忘れてしまうこともしばしば。
  そのための覚え書きのような簡単感想メモになります。
  評価の☆を付けるのはやめました。

★最近のお気に入り
楽園のカンヴァス  原田マハ
ライアの祈り    森沢明夫
海賊と呼ばれた男  百田尚樹
百年法       山田宗樹
ビブリア古書堂の事件手帖シリーズ
妖怪アパートの幽雅な日常シリーズ
東雲の途      あさのあつこ
困っている人    大野更紗  
自分のアタマで考えよう  ちきりん
もちろん澪ちゃんシリーズは大好きで新作を待ちこがれています。     
★2013年に読んだ本で好きな本

はかぼんさん
しのぶ梅 晴天の迷いクジラ きみはいい子 路(ルウ)桜ほうさら
さくら動物病院 青空の卵 南下せよと彼女は言う
火群のごとく

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化石の愛
心中して生き残ってしまった。
そんな重い思いを抱えながら、大学時代過ごした思い出の土地に戻ってきた。
元カレや、新しく始めた仕事の担当者の青年や、
周りに集まってくるのは、ちょっと軽い感じのひとが多いので、
彼女の背負っているののの暗さを感じない。
でも、彼女の告白により、なぜ生き残ったのかを考え出す。
不思議な外人ボビーが作るちぎり豆腐がおいしいお店でいつも集まって。

心中相手から繋がっていった真実。
地蔵が物語ること。
愛したことへの懺悔。
いろんな思いが交差していました。











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夢ほりびと
 リストラが題材の小説が、多いですね。
そんな世の中なのだと言うことでしょうか。

今回も、リストラされた男性が主人公。
んーーでも、この人はだめだよーー

奥さんにリストラのこと言い出せなくて、
いつもと同じように出掛けるのは、よくある話だけど、
そのあと、だまって家を出てしまうなんて!

何も知らないで残された奥さんや子供は、わけわからないし、
どうしていいかわからないじゃない!

佐伯というこの男性は、1軒の廃屋にたどり着き、
住み着くことになるのだけれど、
そのには、やはり日々の生活から逃げてきたり、
悩み多き人たちが生活していた。
通いのひともいるんだーー

元豪邸だった廃屋の、元持ち主の老人もいて、
少し惚けてきている。
その老人が庭に穴を掘っているのを、
宝があるはずだと、
他のひとも掘るようになっていく。
最初は宝のための穴掘りが、気持ちが落ちつくことに気づく。

その廃屋から望遠鏡で、出てきた家をのぞく佐伯。

こんなことしていても、全然前に進めないじゃない。とちょっといらいら。

望遠鏡から見える、奥さんと子供の姿。
少しづつ何かを感じて前に進むのかしらと、
まあそんな感じだけど、
なんかこの人、信じられない感じ。

廃屋に来ている、高校生の真世が辛いものかかえているのに、
一番しっかりしているかも。

本当にちゃんと家族と向き合っていけるのだろうか。
心配です。








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ペダルの向こうへ
 かれこれ読んでいますね。この作家さんの本。
『コンビニララバイ』『ゆらゆら橋から』『でいごの花の下に』
どれも4つ星をつけています。そして今回も。
とても柔らかい文章ですが、テーマは意外と重いものが多いですね。

今回も、償いや再生や、
人生に向き合い生きていくためのものだと思うのですが、
なんだか出来過ぎな展開だと思ってしまう私はひねくれ者でしょうか・・
(4つ星つけておきながらなんですが)

設定はとても重いものです。
交通事故で妻を失い、息子は片足を失う。
その時夫は、仕事に行くと言いながら愛人と一緒だった。

亡くなってしまった妻の気持ちは聞くことが出来ないけれど、
風邪気味だから代わりに行ってほしい。と言われたのに断った夫の行動は赦せない。

心を閉ざした息子と共に、自転車で妻の故郷の宮古島を目指す旅が始まる。
各地、方言で話す人たちがいいですね。
神戸で出会った震災にあった少年の話は号泣。

いろんな人と出会い、心を開き始める息子が、
途中からとても大人びた言い方をする子だなと感じます。
中一って、こんなに大人だったかな。
成長するのは好ましいと思うけれど、
男って仕方のない生き物なんだよ。って教えなくてもいいじゃん。
愛人作ることを肯定しているようでいやだよ。











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ゆらゆら橋から (集英社文庫 )
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ある一人の男の人生という点で、昨日よんだ春、バニーズで。と似ています。
こちらの方は、もっと長く小学生時代から52才になるまで。
一人の不器用な男の人生でした。

正直でまじめで、一途で。と言えば悪い印象はもたないでしょうけれど、
主人公の健司は本当にそんな男で、その一途さに涙するところもありましたが、
女の立場から見たら、男の身勝手だと思う部分も。

男女で、感想は違うでしょうね。

中学三年の時に出会った、結核で余命わずかな加代子。
病気がうつるからと、1メートル以内には近づけさせない加代子。
うつってもかまわないと、健司。
15才だけど、本気の恋。
林檎の場面。
泣けました。

高校生になってから出会った由紀。
加代子のことが忘れられない健司。
最後の場面はあんまりだと思ったけれど、結果よかったのだろうか。

大学の時の年上の女性。
ちょっとのめり込み過ぎて、健司の性格からして怖いと思いました。

そして結婚に至る過程。
少し不安な展開かと思わせて・・

子供が生まれ、大きくなり、
新婚時代の気持ちを忘れ・・

お互いへの思いやりも忘れ・・

熟年夫婦が読んだらいいかもしれないですね。

忘れていたことを思いだすかもしれません。

悪いこと思いだしたら最悪だけど。

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コンビニ・ララバイ (集英社文庫)
とっても人柄のいい店長さんのお店のは、
いろんな人たちがやってきます。

奥さんも息子さんも亡くしてしまい傷ついていると思うのだけど、
人にやさしく出来る人っていいな。
こんなコンビニが近くにあったらいいのに。

最後のベンチに降りた奇跡。
泣けました・・・

やっと前に進めましたね。

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でいごの花の下に
戦争の話は、歴史そして、小説、ドラマ、TVなど、いろいろ目にしてきたけれど、
こんな話、始めて。
これも小説なのだけど、事実とかけ離れた話ではないのですよね。

沖縄での戦争の時代を、戦後60年たって知ること。
哀し過ぎる話です。

恋人がそんな沖縄の辛い経験を背負って生きてきた人で、
ある日、突然いなくなってしまった為、
沖縄へ探しにいきます。

そこから、知りたくなかった真実を、いろいろと知ってしまうのですが、
本当に読み終わった今も、胸が締めつけられる。
辛い、哀しいとか、言葉で言うだけでは、伝えられない。この気持ち。

沖縄に行ったこともない私には、異国のように感じますが、
言葉も雰囲気もよく伝わってきて、沖縄に立っているかのようでした。





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