本を読んで、笑って泣いて怒って感動した素直な気持ちを綴っています。 ブログタイトル変更しました(旧 読書の薦め)
  ただひたすら本を読みたくなるので以前読んだ本すら忘れてしまうこともしばしば。
  そのための覚え書きのような簡単感想メモになります。
  評価の☆を付けるのはやめました。

★最近のお気に入り
楽園のカンヴァス  原田マハ
ライアの祈り    森沢明夫
海賊と呼ばれた男  百田尚樹
百年法       山田宗樹
ビブリア古書堂の事件手帖シリーズ
妖怪アパートの幽雅な日常シリーズ
東雲の途      あさのあつこ
困っている人    大野更紗  
自分のアタマで考えよう  ちきりん
もちろん澪ちゃんシリーズは大好きで新作を待ちこがれています。     
★2013年に読んだ本で好きな本

はかぼんさん
しのぶ梅 晴天の迷いクジラ きみはいい子 路(ルウ)桜ほうさら
さくら動物病院 青空の卵 南下せよと彼女は言う
火群のごとく

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父からの手紙
謎が絡まるミステリー。
最近江戸人情ものにはまっていましたが、
やっぱりこういう現代家族のミステリーものおもしろいです。
主にふたつの家族が描かれ、
どちらも思いがけない不幸に襲われてしまいます。
自ら招いたことなのかもしれないけれど、
悲しみの連鎖が続きました。

麻美子は中学2年のとき突然出て行った父親がいる。
それでも弟の伸吾と麻美子の元には毎年誕生日に、父から手紙が届く。
いつもどこかで見ているかのような励ましや心配の言葉が綴られていた。
辛いときいつもその手紙を読み返し、いつか父と会う日を想い家族で頑張って過ごす日々。
しかしその穏やかな日々も、婚約者や他殺体で発見、伸吾が殺人容疑で逮捕という驚くべき展開になってしまいます。

もうひとつの家族、圭一は殺人の罪で服役し9年。
やっと刑務所から出てきた。
圭一を待っていると行った歌子は姿を見せず、
事件の発端となった、兄嫁のみどりの行方も知れず、
亡くなった兄のことを思いながらも自分の犯した罪の訳すら分からずに関係者を訪ねていく。
行方の分からないひとが多いのだけど、
探し歩くうちにいろいろな真実に突き当ります。

麻美子と圭一のつながり。
麻美子の父が姿を消した理由。
父はみどりと再婚したのか?
いや焼身自殺したと思っていた兄が。
父の親友、山部のこと。
その息子信勝。
男女が分かれる理由は不倫ばかりでない。
事業の行き詰まり。
家族への思い。

そして最後に明らかになった父からの手紙。
麻美子が50歳になるまであったその手紙を読んで涙がとまりませんでした。
 
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二度寝で番茶
男女二人組のシナリオ作家である木皿泉という存在はなんて不思議で素敵なんでしょう。
53才の大福さんと49才のかっぱさんと夫婦でもあるのですが、
ふたりでまるで漫才のような掛け合いの対談集です。
仕事上でもプライベートでも素晴らしくバランスが取れているおふたりだなんですね。

人は日々時間の中で生きている。
年をとるのがいやだと思っている人は、明日のことをあれこれ思うのは幸せなことなんだと考えたらいい。
たくさんなるほどと思う名言が出てきました。

今日のことは今日のこと。明日の好きは明日作ればいい。とかね。
 
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フィルム
 好きな本屋さんでこの本のポップに、
好きなカフェでハンカチ片手に読んでください。と。

で私最初から泣けると書かれていると泣けないという天の邪鬼なもので、
表題の『フィルム』では泣けなかったですね〜
展開がわかってしまうし。(すみません)

でも時を超えて出会う奇跡があちこちにちりばめられて素敵なお話ばかりです。

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わりなき恋
 話題になっていたので読んでいました。
岸さんといえば私には百恵ちゃんの赤い疑惑のパリのおばさま。
(年がばれますが)
パリで暮らしていらっしゃるのかと思ったら今は日本にお住まいだそうです。
それでもとってもおしゃれな女性というイメージは変わらずです。

さて物語は、70代女性の恋。
でも恋というほど熱くなってもいかないようなそこは大人の恋ということでしょうか。
仕事でパリへ行く途中の飛行機で出会った男性。
九鬼兼太という男は、立場のある仕事を持ち妻も子供も親戚も多くいて、
なのにこんなふうに女性と付き合うのですね。
不倫小説だから唐突に恋が始まっちゃうのかもしれないけれど、
ドラマや映画の世界ですよね。
もちろん小説だから現実感のない世界でいいのですけれど、
二人とも海外へよく出掛ける仕事をしていて、
それなりにお金もあるから自由もある。
九鬼に言わせると奥様は妻らしいことしていないようだけど、
奥様の言い分はわからないです。
いつも思うけど妻の立場で読んでしまうので、
不倫相手の女性の気持ちになれないのです。
また、今は70代なんてまだまだ元気な方が多いので、
性の問題に触れているところなど現実的なのでしょうか。
ちょっとわかりません。








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昨日のカレー、明日のパン
25才という若さであっけなく亡くなってしまった夫、一樹。
嫁のテツコ。
一緒に暮らし続ける一樹の父、ギフ。
義父をギフさんと言わせるあたり心にそっと染みてきますね。
一樹が亡くなってから7年。
近しい人の死はそれは哀しいものだけど、
日常を送る毎日に共生している。
ただただ日々を送ってきたふたりに流れている時間。
人は変わっていく。
それがいやではないと思える。
くすって笑ってしまう場面も多く癒されました。

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おいべっさんと不思議な母子
これまた本当に不思議な母子でした。
ころっと騙されてしまいました。
でもいい読後感。

日高先生のクラスに転校してきた寅之助。
丈の合わない洋服やその言動から家計が苦しい家なのかと思うも、
母親の雰囲気や佇まいに魅力さえ感じる。
クラスにいじめや暴力があっても動じないどころか、
みんなの人気者になっていく虎之助。

しかし本当にこんないちゃもんつけるみたいな保護者がいるのだろか。
いや現実にもいるのだろうな。
いろいろ問題になりますよね。
無理矢理先生のせいにしているかのように、
こんな親がいたら子供のためにならないのに。
間違ったことをしてもお母さんがなんとかしてくれる。みたいな。
ありえない。

日高先生の娘(七海)と、クラスの問題児黒岩史郎の姉(沙織)が友達で、
あるとき、自転車で二人乗りをして車にぶつかりそうになっておばあさんを転ばしてしまう。
怖くなってふたりは逃げてしまうのだけど、
どうしても気になってしかたがない七海はぶつかりそうになった車のお花やさんを訪ね、
おばあさんとも出会うことに。

出会いが人を変える。
良い出会いも悪い出会いもあるだろう。
でも良い出会いを無駄にすることなく、きちんと自分に正直になったら、
やり直すこともできるし、前へ進めるのだと。



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君と会えたから
 この方のは何冊か読ませていただきましたが、
かなりのファンタジー仕立ての自己啓発書ですね。
しかし名言は多くて思わずうなってしまう。

何になりたいのか将来何をしたいのかわからない若者へ送る物語だと思いますが、
こんな風にうまくいくわけないよと考えてしまう私はまだ何も実行していないからですね。

いくつになっても今出来ることを。
明日は無限にあるわけではないのだから。

実家の本屋を手伝っていた少年の前に突然現れた少女。
その少女の話に惹かれて過ごすうちに彼女自身に恋心を募らせていく。
しかしその想いを伝えようとした時にはすでに・・

今日一日を大切に過ごす。
1歩ずつでも夢に近づいていくような毎日を過ごせば、
そして歩き続ければ必ずゴールは訪れる。

このような啓発書を読むと、
明日は誰にも必ずあるとは限らないこと。
生きたくても生きられないひとがいること。
すごく重く考えてしまうけど、
一度きりの人生は誰の人生も重いもの。

今を大切に生きていかなくては。


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しおかぜ荘の震災
 三陸の介護施設を襲った大地震。
健康なひとでさえその時大変な思いをした方が多いのに、
介護施設で生活する人々はそのとき、どうしたのか。
主人公である環ちゃんは難病でほぼ寝たきり。
その大変さは想像するしか出来なくて
心が痛むのだけど、
なぜかちょっと笑ってしまう場面あり。
いや実際はほんとーーーに大変だと思う。
その職員さんたちの奮闘ぶりも頭がさがる。
出来ないことも多いけど、出来ないことでなく出来ることを探す旅のように感じます。

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閃光スクランブル
 ジャニーズのアイドルでいて作家。
失礼ながらちゃんと小説でした。
芸能界を描いているので、実際に知っている彼が書いているのは現実なこともあるのではと思ってしまいます。
ステージ上での華やかな姿と別のプライベートな気持ちや人間関係。

5人組アイドルグループの伊藤亜希子とスクープを追いかけるパパラッチの巧。
繋がりはないようでいてどちらも自分を見失っているところは同じなのかも。

(しかし、愛の水たまりって・・・

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妖怪アパートの幽雅な日常 1〜10
 これは文庫でふと手にして読んでみて大正解。
もう妖怪アパートの住人たちの大ファンになってしまいました。
勢いこんで続きをずっと買ってみたものの文庫は8巻までしか出ていなくて、
9、10はライトノベル版を図書館で借りて読みました。
でも文庫が出たら揃えておきたいから買わなくちゃ。

さて、内容。
主人公、稲葉夕士は中学1年のとき両親を交通事故で亡くし、
中学のときは伯父の家で暮らし、高校になって寮生活を始めるも、
寮が火事で全焼してしまい、格安アパートを借りて住むことになる。
で、そのアパートが妖怪たちがうじゃうじゃ暮らす、妖怪アパートだったとういわけです。
こんなことが実際だったら腰を抜かすどころの騒ぎじゃないけれど、
小説だから(漫画もあるのね)おもしろく読めるという感じです。
だって、手首だけの妖怪とか目の前にしてみて。
でもこの手首だけの妖怪るり子さんは、バラバラにされて殺されたという辛い過去があるのだけど、小料理屋を開くんが夢だったということで料理がめっちゃ上手なんです。
アパートの食事を引き受けるまかないさんなんだけど、
めちゃくちゃ美味しそうな料理が目に見えるよう。
そしていつもよだれが・・ははw

親友の長谷泉貴はいいやつだし、
10巻あるのでまあいろんなことが起きるのだけど、
まあほんといいキャラの登場人物(あっ人じゃないのが多いけど)
満載で面白くてたまらないーー

もっと続いてほしかったくらいです。
いろんなことを吸収して大人になった夕士くん。
君はいい人生を歩んでいるね。

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