本を読んで、笑って泣いて怒って感動した素直な気持ちを綴っています。 ブログタイトル変更しました(旧 読書の薦め)
  ただひたすら本を読みたくなるので以前読んだ本すら忘れてしまうこともしばしば。
  そのための覚え書きのような簡単感想メモになります。
  評価の☆を付けるのはやめました。

★最近のお気に入り
楽園のカンヴァス  原田マハ
ライアの祈り    森沢明夫
海賊と呼ばれた男  百田尚樹
百年法       山田宗樹
ビブリア古書堂の事件手帖シリーズ
妖怪アパートの幽雅な日常シリーズ
東雲の途      あさのあつこ
困っている人    大野更紗  
自分のアタマで考えよう  ちきりん
もちろん澪ちゃんシリーズは大好きで新作を待ちこがれています。     
★2013年に読んだ本で好きな本

はかぼんさん
しのぶ梅 晴天の迷いクジラ きみはいい子 路(ルウ)桜ほうさら
さくら動物病院 青空の卵 南下せよと彼女は言う
火群のごとく

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製鉄天使
 赤朽葉家の伝説から、3年。
長女の赤緑豆小豆がレディース『製鉄天使』の初代総長として燃えた時代を描く。

全編、レディーズ、暴走族の世界です。
暴走して走ることも悪いのだけど、
売春、シンナー、弱いものいじめは厳禁。
やっていいのは走ることと、喧嘩と言われちゃったら、
悪いことしているわけではないような気さえしてくる。
人を倒したら、責任ってやつが宿る。
なんて言葉もかっこいい!
って思えてしまう。

『赤朽葉家の伝説』もすごく好きで、こういう話でてきてた気がして、
そして名前が小豆って名前だったかな〜と何か違うような変な気持ちがしたので、
読み終わってから赤朽葉家の伝説を確認してみました。

二部にやはり製鉄天使は登場して、マスコット的存在の女の子が言ったこともそのまま。
でも、やっぱり名前が違うのですよね。
あちらでは、毛毬。
そうそうそうだった。兄弟も、泪とか鞄とか変な名前でした。
漫画を描くことになったのは誰だったかな〜と、
朧げな記憶から辿ってみたら、レディース引退後に漫画家に、
それもレディース漫画を描くのが毛毬ですよね。

ようするに今回の製鉄天使は、赤朽葉毛毬の人生と同じだけど、
また違う、赤緑豆小豆の人生なんですね。






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赤×ピンク
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先ほど、ブログ診断っていうのをやってみました。
これってゲームみたいなものね。
残念な結果が・・ってきたとき、
ウイルスに冒されたか? ってびっくりしてしまいました。
4/1だしね。

さて、桜庭一樹さんの初期の作品です。
彼女の作品はもう結構読んでいるように思いますが、
『少女には向かない職業』
『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬかない』
と同じ傾向かしら。

少女から大人の女性になっていく時期。
痛いほどの複雑な心を持った少女がよく出てきます。

背景もまた不思議世界で、
大人には理解できないことも多い。

そんな中でも成長し、恋をし、友達もいる。

心のうちは複雑だけど、後ろ向きではない。
それが青春なのだろうか。

若い子が読んだらどう思うのかな。


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私の男

評価:
桜庭 一樹
文藝春秋
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最近好きな作家さんのひとりでもあり、気になっていた本でした。
読んでいるかたも多いらしくあちこちで感想を先に目にしていまして、
ちょっと今読みたい感じではないな。と避けていたのですが
本屋大賞候補になったということで、やっぱり読むことにしました。

読んでいてすぐに思い出したのが
ドラマ『高校教師』
今でも私のなかのドラマベストなのですが、
父と娘というつながりと衝撃の事実。

比べるのはおかしいかもしれませんが、
高校教師は父から逃げたかったのに、
私の男のなかの父と娘はどこまでもふたりで奪い合い、朽ちて行く。

物語は、現在からだんだん過去の話になるところが
結果がわかっていて、原因を探るために読み進めていくようです。

ふたりを引き裂こうとするものは排除する強い強い意志。
罪を犯すことを厭わないふたりの愛。
文章にすると美しい感じになりますが、怖いです。

本屋大賞なら、同じ作者でノミネートされている
赤朽葉家の伝説のほうが好きです。
でも正直、本屋大賞は今までの受賞作を見ても、
万人受けするものがいいように思うので、これはどうでしょう。


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少女には向かない職業
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最近直木賞関連で注目されていますが、最初に桜庭一樹という作家を知ったのは、
赤朽葉家の伝説でした。
結構参考にするのですが、TBSの王様のブランチで紹介されていて
長編なのに引き込まれておもしろくて一気読み、
以来、私の中でも注目の作家さんです。

さて、この本は、
題名だけ聞いたら、
14才のハローワークの逆バージョン!?って
そんなわけないのですが、
この題名を付けたというだけで、尊敬します。

帯を読んだら全然違う話だとわかりますが、
島に住む、家族に愛されない中学二年の女の子。
ちょっとしたことで、友達になったり、誤解したり、
この位の女友達の独特な関係にやきもきします。

約束は守らなくちゃいけない。
信じていいの????

せめてお母さんに愛されていたなら・・・


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青年のための読書クラブ
名門お嬢様学校の禁断の部屋へようこそ。

って、興味引かれるよね。
前作『赤朽葉家の伝説』で、作品のファンになったので、すぐ読みたくなりました。

女子校って、やっぱり禁断の園なのかしら。
でも女だらけって恐いと思うよ。


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砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない
題名を見たとき、戦争ものの悲惨な話だと思っていました。

でも、違った意味でとても悲しい話でした。

家の中でのことや家族のこと、たとえ友達にさえ
悪くは言えないものなのかもしれません。

実際に、親が子を虐待する事件もあとを断ちません。
虐待されている子供達は、なかなかその事実を言わないそうです。
この物語の舞台のように、
ちょっと閉鎖的は世界では
人と違うということが、ただそれだけで悪いことのように
思われてしまう。

本当のことをひたすら隠して、違う自分を作りあげていた13才の藻屑。
同じ空気を吸って同じ世界に生きているのに、
平等ではありません。

子供たちの悲しみに気づいてあげられる大人でいたい。


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赤朽葉家の伝説
この本は王様のブランチで絶賛されていました。
少し前も、一瞬の風になれ。という本が紹介されていて読んだらすごくよかった。
はずれはないですね。

赤朽葉家の伝説も、すごくよかった。
何がよかった。って読みやすい。
長編だけどあっという間に読み終えました。

内容は鳥取に伝わる神話から生まれた話ですが、
女3代にわたる話は随分前、明治くらいの人かと思いましたが、
リアルタイムでしたわ。

最初の祖母は私の母より若いし、長男が私と同じ年。3代目はうちの娘と同じ年だわ。
なんだか不思議な感じ。
そんな昔のことでないのに、とてもおどろおどろしているし、
祖母、母にあたる人がもう亡くなっているのですもの。
伝説になるだけに、数奇な不思議な人生。
実際の時代背景も出てくるのにやっぱり随分昔のことのように感じます。

それにしてもおもしろいのが子供の名前。

長男、泪。
長女 毛毬。
次女  鞄。
次男 孤独。

決してふざけてつけたわけではないようですが・・・

鞄がなんとか、孤独がなんとかって、
一瞬人の名前だということ忘れて疑問符が頭を飛びました。

でも、とても楽しめた小説です。


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