本を読んで、笑って泣いて怒って感動した素直な気持ちを綴っています。
ブログタイトル変更しました(旧 読書の薦め)
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ただひたすら本を読みたくなるので以前読んだ本すら忘れてしまうこともしばしば。 |
追憶の雨の日々
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2010.03.01 Monday 18:27
いい意味で、です。 大人になってから思わぬ出会いで、再会した中学の同級生。 川村祐司は、司法書士として小さな事務所で働きながら、 なんとなく過ごしている日々にとまどいながらも、 変えることが出来ずにいた。 そんな時に出会った、佳織。 こんな風に再会して、 こんな風に、一緒に暮らし始めてしまうのはドラマチック。 でもどことなく、影が付きまとう。 それは、出会ったときの佳織の職業。 聞いては悪いような気がして聞くことが出来ず、 何も彼女のことを知らないまま暮らし始める。 料理は完璧にこなすし、ちょっとおままごとのようにかわいく始まった生活だけど、 祐司も、それが心地よいことだと感じ、 愛も生まれ、ずっとこんな生活が続くといいなと思いながら、 続かないような気もしている。 最初にきちんと話を聞いていたのなら、 前へ進むことは可能だったのではないだろうか。 でも、佳織は話さなかったでしょう。 ほんの3ヶ月の思い出だけが残った。 読みながらも、ハッピーエンドでは終わらないとわかるから、 題名のように、雨の中にずっと佇んでいる雰囲気がしました。 雨と、赤い傘が心に残っています。 | ||
北緯四十三度の神話
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2008.12.15 Monday 18:37
JUGEMテーマ:読書 『四日間の奇蹟』の印象が強く残る作者です。 その後読んだ『雪の夜話』もですが、 異空間の神秘といううメージがありました。 今回もタイトルに神話とありましたので、そんな異空間を想像して読み始めました。 まず、今回は、異空間ではなく、 人間ぽいです。 心のすれ違いが生む歪み。 最近どうも親が亡くなる小説ばかり読んでいるように思ってしまうけれど、 今回は両親そろって亡くなってしまいます。 もうひとり大事なひとも。 いつものように交わした言葉が、最後の言葉になってしまう。 最後に話した言葉は・・ 変わってしまう日常。 姉妹で祖父母に引き取られ 意外とスムーズに暮らしてきたように思ったけれど、 (経済的に余裕があったのはよかったよね) 姉妹の心の距離が微妙に開いていく。 決して嫌っているわけではない。 お互いが気になるし、大好きなんだね。 私は一人っ子なので、こういう姉妹の気持ちがいまひとつわからないのですが、 姉妹という関係に限らず、 何故か微妙に距離が開いてしまうことがあります。 はっきりとした原因があるわけでなく、 いや、やっぱり後悔すべきことがあるように思います。 あのときこうしていたら。って思いはどんな時もあるから。 そんな時、救ってくれるのは 言葉や音楽かもしれないですね。 あっそうそう『雪の夜話』に出て来たひとが出ています。 こういう遊び、楽しいですね。 JUGEMテーマ:読書 | ||
雪の夜話 (中公文庫 あ 63-1)
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2007.11.10 Saturday 13:25
JUGEMテーマ:読書 四日間の奇跡が大好きでした。 寓話と帯に書いてあったので、なんとなく想像していた内容でした。 雪の降る夜に出会った少女。 彼にしかその姿は見えず、年月が経っても年をとらない少女。 幽霊ではないそうです。 本文のなかで、その少女も 『あんなのと一緒にしないでよ』と言っています(笑) ではなんなの? と思いますが、説明は難しくて深くは考えないことにします。 ただ純粋に、こんなできごとがあったら素敵。 主人公である彼は大学、就職と人生を過ごすなかで、 このままでいいのかと悩み、人間関係もうまくいかず、 仕事を辞めて故郷に帰りまた、少女に再会します。 人生に疲れている自分と違い、いつも変わらない姿でいる少女。 でもそんな少女も、誰にも気づいてもらえなかったり、 出来ないことがたくさんだとわかります。 最後に、少女が消えてしまってからの逸話が、 少女は確かにいた。のだと感じる。 こういう逸話に弱い私です(涙) | ||
四日間の奇蹟 (宝島社文庫)
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2005.06.03 Friday 09:52
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