本を読んで、笑って泣いて怒って感動した素直な気持ちを綴っています。 ブログタイトル変更しました(旧 読書の薦め)
  ただひたすら本を読みたくなるので以前読んだ本すら忘れてしまうこともしばしば。
  そのための覚え書きのような簡単感想メモになります。
  評価の☆を付けるのはやめました。

★最近のお気に入り
楽園のカンヴァス  原田マハ
ライアの祈り    森沢明夫
海賊と呼ばれた男  百田尚樹
百年法       山田宗樹
ビブリア古書堂の事件手帖シリーズ
妖怪アパートの幽雅な日常シリーズ
東雲の途      あさのあつこ
困っている人    大野更紗  
自分のアタマで考えよう  ちきりん
もちろん澪ちゃんシリーズは大好きで新作を待ちこがれています。     
★2013年に読んだ本で好きな本

はかぼんさん
しのぶ梅 晴天の迷いクジラ きみはいい子 路(ルウ)桜ほうさら
さくら動物病院 青空の卵 南下せよと彼女は言う
火群のごとく

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白銀を踏み荒せ
 冬に読むならこの本ってツイートしていた方がいたので読んでみました。
スキー競技の話なので、確かに冬です。

期待され、優勝を手にするかと思われた競技の最中、命を落としてしまった石野ケビン。
弟のマークは、兄ほどの選手でないにしても、
その精神的ショックから立ち直れないでいた。
そこにメンタル面の矯正に雇われた、元柔道選手の望月篠子。
石野兄弟の近くで過ごすうち、
ケビンの死に疑問を抱くようになる。
何かを隠していると思われた教授に頼み事をされるも、
危ない目にあい、教授は殺されてしまう。
明らかに、何かが動き始めた。

世界で活躍するようなスポーツ選手は、監督やコーチだけでなく、
多くの人たちが支えているのだと、再確認すると共に、
勝ち負けを素直に認める者ばかりじゃないのだと、
少し残念だけど思います。
そりゃあ負けたら悔しいだろうし、
勝つためにがんばっているのだから。
だからこそ、ケビンような死はあってはならないですよね。

外人が多く登場して途中で誰が誰やらわからなくなってしまいそうでした。
篠子の友人の深紅がいい味だしていましたね。











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つばさものがたり
クローズド・ノートも大好きだったけれど、
これはまた、泣ける小説の誕生です。

君川小麦、26才、パティシエール。

『こむぎ』ってかわいい名前がぴったりくるような雰囲気の子なんだろうな〜
小麦ちゃん。
有名菓子店で修行をして、実家のある土地でケーキ屋さんを開店。
この若さで、独立するなんてスゴいと思うけれど、
小麦には急ぎたい理由があったのです。
母と兄、義理姉に助けてもらって小麦のケーキ屋は始まった。

もうひとりの主人公である、兄の子供の叶夢くん。
自閉症かもと言われてしまうように、
少し他の子供と違う面があり、
友だちと遊ぶこともあまりない。
でも彼には、天使のレイが友だちなんだ。

私にも天使が見えたらいいな〜
オーラがおいしいって言ってもらえるような生き方をしなくちゃね。

小麦が必死に家族に隠していたこと。
もう、早く言って家族の助けを借りたほうがいいよ。って何度も思いました。
ひとりで苦しむことなんてない。
家族に甘えていいのに。

真実を知ったあとの、家族の思い。
特に義理姉の決意はかっこ良かったですね。










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犯罪小説家
『凍て鶴』という小説を書き、賞をとった作家、待居涼司。
ミステリーの新人賞を受賞し、デビューしてから三年の作家。
なんとか作家として食べていけるくらいなのだろうか。

『凍て鶴』を映画化したいという話から、
脚本家の小野川充と出会う。
この小野川なる人物、最後まで好きになれないひとでした。
結果オーライとすればいいのかもしれないけれど、
考えていることや、発言がいちいち勘にさわる感じでした。

映画と小説は別物と考える場合もあるだろうけれど、
小野川の考えた筋書きは、
まるっきり違う話になっているのではと、
とても最初は、小野川の考えがわかりませんでした。

『凍て鶴』の中に見つけたもの。
その関係から知り合った今泉千里が途中から出てきて、
主人公のように活躍します。

ネットで自殺者を募り集団自殺する。
そのサイト落花の会を管理していた、木ノ瀬蓮美。
すでに落花(自殺)しているようだけど、
謎の存在です。
落花の会を取材し、ネット自殺に焦点を充てた本を書いたのが今泉千里。

どんな風に、『凍て鶴』や、作者の待居が関係しているのか。

偽っているのはだれか。

ミステリーらしく謎はどんどん深まり、
クライマックスは見せてくれましたね。

ひとつの小説から感じるものはひとそれぞれ違うものもあるだろうけれど、
こんな風に、作者の真の心を読み取る能力は私には全然ないわ。





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犯人に告ぐ
久しぶりに引き込まれ型のミステリーでした。

幼児誘拐殺人という最も赦されざる事件が鍵になっています。
犯人を逃がしてしまい幼児が殺害されるという最悪の結末を迎えた事件から6年後。
新たに起きた事件は4人もの幼児が犠牲に・・

どちらの事件も巻島という刑事を中心になって動くのですが、
刑事にもいろいろなひとがいるな。という印象。
キャリア組ながらめちゃくちゃ私情を挟む上司には呆れます。

6年前の事件での失態を悔やみながら、
事件解決のためにテレビ出演をして情報を求める。
マスコミの影響力は大きく、
すべてが巻島ひとりの責任かのように矢面に経たされる。
が、すべては犯人逮捕のため、
誰よりの犯人逮捕に執念を燃やすひとりの刑事。
警察のなかでもみな味方ではないのです。

マスコミのあり方に問題提起している部分もあり、
犯人が誰かというドキドキ感が盛り上がるも、
連続誘拐事件の犯人逮捕はあっけなかったです。

それよりも6年前の事件のほうがずっとずっと大きく影を落としていたのですね。

事件解決の道筋も興味深いのですが、
やはり幼子を理不尽に殺されてしまった親のきもちになると、
ただただ辛いです。




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火の粉 (幻冬舎文庫)
ノンストップミステリー。
久しぶりの長編でしたが、一気読みでした。

犯罪ものはやっぱり、犯人が誰か気になり
推理しながら読みますが、
二転三転、ん? えっ?
この人?
犯罪被害者や、事件にすこしでもかかわると、
どこか普通の日常生活ではなくなってしまう怖さ。

普通の家族が、夫婦が、相手を信じられなくなったとき、
こんなにももろく壊れていってしまうのかという怖さ。

何が真実なのか。
自分のやっていることさえ信じられなくなってしまう怖さ。

人を信じること。
裏切ること。
疑うこと。
怖い。

それにしても、最初事件の鍵だと思った、元裁判官の父。
途中までは、さっぱり傍観者のようで、
なんて冷たいひとなのかと思いました。

また、家族としてのさまざまな問題もあり、
介護、子育て、嫁姑など、主婦の私からしたら、
とても身近な問題で、それも、のめり込んだ理由ですね。




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クローズド・ノート
あ〜こういう小説好き。
今日は家族もいた中で読んでいたから、
ぐっと泣くのをこらえてしまって、うるうるした位だったけれど、
ひとりだったら、完璧、号泣してるな。
そうだったのか〜という驚きと感動をもたらしてくれて、
優しい気持ちにもなれる。
筆者の方が、実話をもとに書き上げた話だと知って、
またまた感動。
伊吹先生。あなたは素敵でした。


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