本を読んで、笑って泣いて怒って感動した素直な気持ちを綴っています。 ブログタイトル変更しました(旧 読書の薦め)
  ただひたすら本を読みたくなるので以前読んだ本すら忘れてしまうこともしばしば。
  そのための覚え書きのような簡単感想メモになります。
  評価の☆を付けるのはやめました。

★最近のお気に入り
楽園のカンヴァス  原田マハ
ライアの祈り    森沢明夫
海賊と呼ばれた男  百田尚樹
百年法       山田宗樹
ビブリア古書堂の事件手帖シリーズ
妖怪アパートの幽雅な日常シリーズ
東雲の途      あさのあつこ
困っている人    大野更紗  
自分のアタマで考えよう  ちきりん
もちろん澪ちゃんシリーズは大好きで新作を待ちこがれています。     
★2013年に読んだ本で好きな本

はかぼんさん
しのぶ梅 晴天の迷いクジラ きみはいい子 路(ルウ)桜ほうさら
さくら動物病院 青空の卵 南下せよと彼女は言う
火群のごとく

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潜伏
 読みやすいからいつもすぐに読んでしまう、
仙川さんの医療ミステリー第5弾。

35才、独身、失業中の長山歩美が主人公。
同じ独身ながら格好良く生きていた叔母を敬愛していたが、
若年性アルツハイマーを患った叔母が死んでしまう。
その死に疑問を抱いた叔母の主治医、佐野将彦。
同じころ、アルツハイマー患者を狙った毒入り飲料殺人事件が連続しておきる。
叔母にも関係があるのではと、調べ始めた歩美は、
佐野の力を借り、真相に近づいていく。

若さが武器にならなくなる30代、
見た目を飾るより、肌の美しさを求める気持ちもわかるけれど、
失業中なのに、美容クリニックに通って余裕あるなあ。
この美容クリニックの施術がかなり真相をつくことになるのだけれど、
美しくなりたい女性の気持ちは、いついつまでも変わることはないのでしょうね。
プラセンタという言葉を聞いたことがありましたが、
これちょっと怖いわ。
実際に化粧品に使われているのは問題ないのでしょうけれど、
なんだか不安になりますね。

しかし、いやな事件に遭遇してしまった歩美だけれど、
結果オーライな出来事もありました。
出会いはどこにあるかわからないですね。






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逆転ペスカトーレ
 軸になっているイタリアンレストランでの話に、
裏で何かが起きているらしい。と思わせる話を時々挟んできています。

すみません、わたくし、ペスカトーレというパスタ知りませんでした。
オリーブオイルでにんにくを炒め、魚介、トマトがはいるというパスタ。
おいしそーー

物語は、街の小さなイタリアンレストラン。
経営者でシェフだった父が亡くなってからも決して経営は人に渡さずにきた姉。
小さい頃は父の後を継いで料理人になりたかったのに、
あることがきっかけで諦めてきた妹。
なんとか店は続いていたものの、
一番のシェフが辞めることになり、次々に問題が。

家庭料理と、お店で出す料理の違いがなんとなくわかった気がします。

それにしても口に入れるもの=食べ物って、
人を幸せにすることも出来るし、
一歩間違うと命をも奪うことができる。

おいしい料理を作れるひとに悪いひとはいない。って信じたいです。






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再発
仙川さんのは、ついつい読んでしまう。
いつもすっごく読みやすいです。
医療ものが多く、今回も、ウイルスのパニックものです。

でもそれほど緊迫感を感じないのは何故だろう。

狂犬病と似ている症状に、人々がパニックを起こすも、
小さな田舎町での感染で留まっているからでしょうか。

先日読んだ『感染列島』は凄まじかったですからね。

殺人ウイルスの恐怖は『感染列島』を読んでいてパニックになりそうでした。

まあこちらも、原因がわかったこともあり、被害がそんなに拡大しなくて済んだのですが、
やっぱり未知のウイルスの存在は恐怖しかないですね。
そんなことが起こらないように願います。



 
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無言の旅人
文章はとても読みやすいのですが、
『尊厳死』という重いテーマを扱った小説です。

愛するひとが交通事故で意識不明になった。
自宅から、尊厳死の要望書が見つかった・・・

こういう重いテーマでは答えはみつからない。
まして正しい答えなんてないのだろう。

本人がたとえ尊厳死を望んでいたとしても、
なんとしても死なせないという母親の思い。
意識がなくてもそこに存在しているのといないのでは
全く違うし、自分はと考えてみても最初はそう思いました。

恋人である公子は、最初はもちろん死なせたくない気持ちが強くていたのですが、
自分になんの相談もなく、尊厳死を考えていたことに対して、
自分は信用されてなかったのだろうかという気持ちで悩みます。

すでに意識のない彼に確かめることは出来ない。
彼の本心が知りたい。

今まで、尊厳死ということを考えたことがありませんでしたが、
意識がなく生かされているのなら、自分だったらやはり・・・

これは本人の文書がないと無理だそうですね。
意識のないまま何年も、ということもあるらしいし、
家族の負担も大きくなります。
そんな時の選択は厳しいでしょう。

また連絡してほしい人のリストが作ってあったのですが、
これもやはり意識がなくなってから連絡する術はないのですから、
家族に託しておくのは正解かもしれないですね。

年齢に関係なく、いつ何が起こるかわからないのが人生です。

毎日無事に過ごせたことに感謝しつつ、
もしも、のことも考えておくのが責任なのかな〜と思いました。

彼が亡くなってから自分はずっと下を向いて歩いてきた。
でもいつの間にか顔を上げていた。
昨日と変わらぬ今日。
地道に歩いていくうちに、激しい負の感情はいつしか色あせていくものかもしれない。


物語のなかでは、
彼の本心を知りたいと願っていたように最後・・・

泣けました。
いい終わり方だと思います。




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繁殖
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気になる作家さんの一人で、某有内な医学ものの小説より、
仙川さんが書く医学ものが好きです。

今回は医学界ではなく、幼稚園で起きた食中毒から事件に発展します。


食中毒の原因は思いがけないところにあって、
その時点では、誰も悪くないように思うのですが、
それでは小説になりませんよね。

隠そうとしたのが誰かのためだったとしても、
罪は罪で、償わなければならないです。

食中毒の問題はもちろん、環境の問題も考えさせられる内容です。

でも・・・
ちょっと今回は物足りないかな〜



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転生 (小学館文庫)
医療ミステリー、好きです。
仙川氏の前作、『感染』もよかったので、
迷わず購入。

人間の生殖にかんする医学技術って、
現在どれくらい進んでいるのいるのでしょうか。

公表されていないことも多いだろうな。と思います。
むやみに実験してほしくないけれど、
やっぱり不妊に悩むひとからしたら、
大きな問題であるので、
軽い気持ちで発言はできません。

正当防衛だったかもしれないけれど、
自分を守るために、じゃまな人を殺す。
結局は堕ちて行くしかない。

話の流れがだいたい読める展開で、読みやすかったのでが、
最後にわかったことは意外で、
不覚にも泣きそうになってしまいました。


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感染 (小学館文庫)

臓器移植のことが問題になっています。
専門的なことはもちろん全くわかりませんが、
病気で、それしか方法がない。
それが、法的に問題があったとしても、命を助けたい。という気持ちや行動は、正しいのではないかと思ってしまいます。

医学的に治らない病気の治療法を、研究し、どんどん進歩していくだろうけれど、
その過程にはいろんな問題があるのでしょうね〜

この本でも、子供を助けたい。って思いから、こんなことになってしまって・・・
初めての治療法を試すってこと。いい方を変えると実験
のようなことになってしまうのだろうか。

臓器売買、異種移植(他の動物の臓器を移植)など、想像もつかない出来事だけど、
やっぱり、自分の子供を助けたい。ただそれだけの思い。
親として当然の思い。
それなのに、

感染の意味を知った時、
同じ立場だったとしたら、

私も同じことをしたと思います。
とてもとてもつらいけれど。


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