本を読んで、笑って泣いて怒って感動した素直な気持ちを綴っています。 ブログタイトル変更しました(旧 読書の薦め)
  ただひたすら本を読みたくなるので以前読んだ本すら忘れてしまうこともしばしば。
  そのための覚え書きのような簡単感想メモになります。
  評価の☆を付けるのはやめました。

★最近のお気に入り
楽園のカンヴァス  原田マハ
ライアの祈り    森沢明夫
海賊と呼ばれた男  百田尚樹
百年法       山田宗樹
ビブリア古書堂の事件手帖シリーズ
妖怪アパートの幽雅な日常シリーズ
東雲の途      あさのあつこ
困っている人    大野更紗  
自分のアタマで考えよう  ちきりん
もちろん澪ちゃんシリーズは大好きで新作を待ちこがれています。     
★2013年に読んだ本で好きな本

はかぼんさん
しのぶ梅 晴天の迷いクジラ きみはいい子 路(ルウ)桜ほうさら
さくら動物病院 青空の卵 南下せよと彼女は言う
火群のごとく

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おかんの昼ごはん
 そうか。これはほぼ日で連載していたものだったのか。
気がつかなかった。
親の老いというテーマは最近特に気になる事なのでそれで手にとりました。
最初にある表題の「おかんの昼ごはん」は筆者が親の老いを体感することになった出来事が描かれていますが、
それを読んだ読者からのメールがそれぞれ深く、重い。
親が老いたことを認めたくないけど実感してしまうとき。
死んでしまっても親は誰にもいて、生きているうちに向き合うことができたひと出来なかったひと。
選択はそれぞれで、正解かどうかなんてわからない。
でもいつかは必ず訪れる死。

私自身、子としても親としてもこの先どんな道になるのか。
悩んで苦しんで泣いて、そして進んでいけますように。

後半は仕事の選択がテーマでした。

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閉経記
 題名のことばかりが書かれているわけではありません。
でも更年期を迎えたり、過ぎていったり老いを感じるようになった女のもうひとふんばり。
おもしろく読みました。
自分の体のことはもちろん、親の介護も必ず問題になります。
皆それぞれ違って当たり前。
自分なりにそれなりに、生き過ぎていったらいいな。
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奇跡の脳
脳科学者である女性が37才にして脳卒中に見舞われ復活するまでの記録です。
まずびっくりしたのが最初脳卒中になったとき、
脳が壊れていく過程を本人がしっかり認識し観察していたこと。
脳科学者である彼女だから出来ることなのでしょうけれど、
「私、脳卒中になっちゃったのだわ」って物語みたいだけど、
事実なのですね。
右脳と左脳の違いや脳のいろいろな部分、
素人にもわかりやすく書かれています。
実際に脳障害を経験したひとや家族はもちろん、
今はまだ全く関係ないひとにも一読をお薦めします。
リハビリの大変さもさらりと書かれているようで壮絶な闘いだったことと思います。
とにかく復活したことに感動。
素晴らしい人生です。
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昭和の洋食 平成のカフェ
なんとなく図書館で借りて読んだ本

料理をするひとだったら読んでおもしろいと思います。
家庭料理がどのように成立してきたのかということが、
テレビや本、メディア、料理研究家の何から影響があったのか時代と共に振り返ります。

子供時代を昭和で過ごし、平成を主婦で過ごす私としては、
ブームになったものとか同じように影響されていることが多くおもしろく読みました。

どんなものも変わっていくものと変わらないものがあるけれど、
お母さんの味を子供が好きなのは変わらないと思う。

栗原はるみさんがカリスマ主婦として有名になりましたが、
結婚当初、小林カツ代さんは私の料理のバイブルでした。
確か今は療養中だとか。
回復してほしいといつも思っています。


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さらさらさん
 困っているひとを読んで衝撃的だった更紗さんの状況。
その後の各所で対談や執筆されたものをまとめたものです。

まだまだ困難な状況でいらっしゃるようですが、
大きく日本の未来のため、より良い暮らしになりますように。
大人達がんばらないといけませんね。

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裸でも生きる2
 バングラディシュ発のバックを制作販売する会社マザーハウスを起業した、
山口絵里子さんの奮闘記その2です。
起業して会社が大きくなってきて、
更にいろいろな挑戦が続きます。

スタッフも増え、買ってくれるお客様も増えると同時に、
いろんな声が聞こえてくる。
もちろん応援しているとか、好意的な声も多い。
しかし、販売することの問題も多々。
そして、現地バングラディシュでは困難な事態が続々と出てくる。
大学の研究室の先輩でもある山崎が
副社長として力になってくれていることはかなり心強いこと。
それぞれの役割を果たして新たな挑戦も続く。
は〜本当に休みなしですね。
企業としてここまで成長しているのもすごいし、
貧困国の実情を理解し、どうしていったらいいのかを考え、
現実に行動しているのも本当にすごい。
バングラディシュ発のバックが軌道に乗っただけで満足もしない。
次なる国を目指し、ネパール発のバックも出来上がった。

お店にも是非行ってこの手でバックを持って選びたいです。
いつ行けるかな。

この本が出たのが2009年。
その後の活躍も現在の様子もHPを見たらわかります。








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裸でも生きる
こちらの本も、もとこちさんからのお薦めでした。

23歳で起業した女性の号泣戦記。
子供のころのことから、起業して2年くらいまでが描かれていました。
そして息子の大学の先輩でした。
息子より6歳上みたいなので、直接は知らないのですが、
慶應のSFCという学部はここで書かれていたようにかなり他と変わった面があり、
独特な講義で、
広く世界で活躍する人材や、起業する人を育てているようです。
著者は、大学の開発学の講義から自分のするべき使命みたいなものを感じ今の道に進むことになります。

しかし、
子供のころのはちゃめちゃな行動は、言い方が悪いかもしれませんが生意気だな〜
偏差値40から慶應に入るのは、これ多分AOなんでしょうか。



在学中に米州開発銀行の夏期雇用に合格して渡米。
そこで働く人たちが途上国へ行ったことがなく、
机上の理論だけで動いていることを知り、
現場へ行かなければ何もわからないと感じる。
そして、最貧国の検索によりかかったバングラデュシュへ。
何十年も、先進国が援助し続けている金が、一部の政府の懐に入ってしまい、
貧困は何も解決していない事実。
施しではなく、経済活動をしなけれな何も発展しないと、起業を決意。
バングラディシュの素材、ジュートを使った製品を作ることを思いつく。
こうして簡単にあらすじを書いてしまっていますが、
かなり困難続きだったのは言うまでもなく、
危険なことも多く、命がなくならなかっただけでも幸運なのではと思ってしまいます。
確かにすさまじくすごいことをやっているのだけど、
もし身内だったら、進んで応援はできないかもしれません。

何もかもゼロからのスタートで、バック作りのことも起業のこと、
現地でのこと、裏切りがあって後退しても、
すべてにおいて全力で精神誠意努力を惜しまず、
本当にバイタリティ溢れる人ですね。

早速ネットで検索したらHPが出てきました。
バックも買いたくなりました。
そして、会社もどんどん大きくなっていて進歩を続けていました。
本もその続きがあるようなので、次に読みたいと思います。















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監察医の涙
 この本はずっと前に買ってあったのだけど、
今読むととっても重い。
しかし、法医学の世界もドラマや小説に取り上げられることも多くなっているので、
どういうものが少しはわかってきたかもしれません。

著者の心に刻まれた切ない話ばかり集めたそうです。
その中に、自身の父親や妻のことも少し出てきます。

普通にと言ったら語弊があるかもしれないが、
普通に病死とか事故死したのでない死には、
単に死者を見ただけではわからないことも多い。
それを死者に変わって理由を語り真実を明らかにする。
監察医という仕事に関わるひとすべてに敬意を表します。











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死刑
難しいテーマの本を読んでしまった。
日本国民であるので、
今の日本の刑罰で一番重いのが死刑だという認識はあるものの、
深く考えたことはありません。
本文にも出てきますが、
ほとんどの人たちが、このようなこととは無縁の生活をしています。
しかし、ある日突然被害者、被害者家族になってしまう場合もあるのです。
よく報道されて知っている事件のことも多く出てきましたが、
どんなにわかろうと努力しても当事者にしかわからないことは多いと思います。

筆者は、オウム真理教事件のドキュメンタリーを撮ったひと。
そして一環して死刑廃止論者です。
でも、存置の考えのひとを否定するために書かれているのではありません。
秘密裏に行われていることが多いため、
多くのひとは何も知りません。
そのため出来るたけ関係者に、インタビューや手紙で話を聞いています。
遺族、死刑囚、廃止派、存置派、教誨師、刑務官、元裁判官、元検事、弁護士。
それぞれの立場での話はとても深いもので、
ここに感想を書くことも躊躇われます。

印象に残ったことは、
大多数のひとが他者であり第三者だからこそ、世界は壊れないという件。

副題にある、
『人は人を殺せる。でも人は人を救いたいと思う』
生きる価値のないひとなどいない。











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人生生涯小僧のこころ
吉野、金峯山寺1300年の歴史で2人目となる、
大峯千日回峰行満行を果たした、塩沼亮潤氏がその苦行について綴った本。

この本との出会いは、剛くんです。
先日、NHKの『ココロ見』という番組で塩沼氏と対談していました。
そしてこういう本があることは、剛くんファンののりこさんのメルマガで知りました。
ここを見ていただけるかわかりませんが、
のりこさん、ありがとうございます。

本当にすごいひとでした。

だいたい『大峯千日回峰行』とはなんぞや。という所から入るわけですが、
奈良吉野山の金峯山寺蔵王堂から大峯山と呼ばれる山上ヶ岳までの片道24キロ、
高低差1300メートル以上の山道を16時間かけて1日で往復し、
合計4万8千キロを歩き続けるという修行。だそうです。

千日間、連続で歩くのだと思いましたが、そうではなく、
1年のうち5月3日から9月22日の間を歩くので、
満行までに9年かかります。

死出装束に身をつつみ、
続けられなくなったとき、自ら死ぬための短刀を持ち、
雨の日や嵐の日はもちろん、体調が悪くてもどんな理由があろうとも、
とにかく続けて歩く。
私がこうして書いてもそのすごさは伝わりにくいと思いますので、
是非読んでいただきたい。

行の話の他、自身のおいたちや母、祖母のこと。
貧乏な子供時代の話は、がばいばあちゃんの話と重なって感じますが、
そういう時代だったのでしょう。
やはりここでも、母はすごい。

不思議な体験もたくさんされていて、
お坊さんは特別な存在ではないとおっしゃるのですが、
とにかくすごい人で、
自分の情けなさが身に染みる。

たくさん印象に残る言葉がありましたが、
あげるとしたら、

人生最後の最後まで途上でありたい

苦しみの向こう、そこにあったものは感謝の心ただ一つ











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