本を読んで、笑って泣いて怒って感動した素直な気持ちを綴っています。 ブログタイトル変更しました(旧 読書の薦め)
  ただひたすら本を読みたくなるので以前読んだ本すら忘れてしまうこともしばしば。
  そのための覚え書きのような簡単感想メモになります。
  評価の☆を付けるのはやめました。

★最近のお気に入り
楽園のカンヴァス  原田マハ
ライアの祈り    森沢明夫
海賊と呼ばれた男  百田尚樹
百年法       山田宗樹
ビブリア古書堂の事件手帖シリーズ
妖怪アパートの幽雅な日常シリーズ
東雲の途      あさのあつこ
困っている人    大野更紗  
自分のアタマで考えよう  ちきりん
もちろん澪ちゃんシリーズは大好きで新作を待ちこがれています。     
★2013年に読んだ本で好きな本

はかぼんさん
しのぶ梅 晴天の迷いクジラ きみはいい子 路(ルウ)桜ほうさら
さくら動物病院 青空の卵 南下せよと彼女は言う
火群のごとく

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引き出しの中のラブレター
久しぶりの白新堂作品に期待が高まりました。
帯には、『本年度最高の感動作』と、あります。

が、読者とは勝手なもので、比べてしまうのです。
白新堂の純愛三部作と言われる作品と。
それ以上でないと納得できない。
なんて身勝手な・・

今作は、恋愛ものというより、
多くは親子間の気持ちが焦点で、
確かに感動はあります。


ラジオパーソナリティーの真生(まい)は、
夢だった仕事につくも、仕事と恋人との存在に悩む。
一人で子供を産もうと決意した女性。
親友に裏切られたことが心のしこりになり前へ進めない女性。
人生に悩み前へ進めないひとたちがいました。
そんな中、リスナーの高校生からの手紙に始まり、いろんなことが繋がっていきます。

真生が考えた企画は、『引き出しの中のラブレター』として番組になる。
直接は言えない言葉や、心の奥にしまったままの言葉を、
手紙にして書いてみませんか。

身内だからこそ、こじれると難しいものだと思います。
友達には言えるのに、どうして親には反抗的な言葉になってしまうのだろう。
母親の想い。父親の想い。
子への愛は限りなく深く、いつだって味方なのだと、
きちんと伝えられるっていいですね。

言わなくてもわかる。なんて偶像の世界かもしれません。

私も手紙を書いてみたくなりました。
メールの時代だからこそ、
手書きの手紙を是非。
これを読んだらきっと書きたくなります。
大切なひとに、両親に・・・




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| 春色 | ー新堂冬樹 | comments(0) | trackbacks(0) |
アンチエイジング
 期待はしてなかったのですが、
つい読んでしまいました(^^;

なんと言うか、堕ちていく過程は同情の余地もないように感じますが、
妻の最初の思いは、夫に愛されたい。
なんですよね。
最近よく言うアラフォー世代、
夫婦といっても、お互いに関心がなく、
よく言えば空気のような存在。
好きとか愛だのという言葉には遠くなってしまっている。

でも妻は、夫に振り向いてもらいたい一心で
若さと美しさを求めエステに走る。
このホルモン療法は高額だし、怪しげだけど、
エステに行きたい気持ちがすっごくわかる。
というか、私もちょいちょいエステに行きます。
たいして金額はかけないけれど、
女だったらいつまでも美しくいたい気持ちはあります。

ただ若ければいいという気持ちはやっぱり間違っていると思うし、
その年なりのかっこよさを得ていられたら美しいと思う。
40才になるときにすっごくいやだ。ってだだこねていた(^^;友達がいたけれど、
年齢や時間だけは止められないものね。
誰にも平等だし。

夫がかかった罠、
これは怖い。
もっと早い段階で警察に助けを求めるべきだったのでは。
でも物語ではそうはいかない。

やっぱり後味悪いですね。





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| 春色 | ー新堂冬樹 | comments(0) | trackbacks(1) |
動物記
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久しぶりの掲載になってしまいました。

最近ちょっと目が疲れて読書をお休みしていました。
その上、今回の本がなかなか読み進まなかったわけが・・あります。

新堂氏のもので、迷わず買ったのですが、
読み始めて、悲劇的結末だろうと予測できてしまう展開で、
その悲しみに触れたくないがため、
中々読み進むことが出来ませんでした。
(泣き過ぎて更に目が痛くなってしまうし)

普通なら1日で読んでしまえるくらいですが、
悲劇を知りたくなくて・・・

1話めの、クマの物語。

少年だった日々、子グマと心を通い合わせた思いは、20年離れていても
忘れていなかった。
恐れられる大クマになったアダムは、
最後の瞬間、少年との日々を本当に思いだしたのだろうか。
思い出したと思われるその仕草に、涙・・・

2話の兄弟犬の話。

もう最初から人間の勝手さには、怒りしか感じません。
捨て犬の気持ちを思うと、同じ人間として申し訳ないとしか思えない。
2度までも、2匹の犬の運命を変えるできごとがあり、
最後・・辛い・・・
人間のことを恨むことしか出来なくなった犬たちの運命を考えたことがありますか。
現実、捨て犬や飼育放棄する飼い主がいるということに、
哀しみしかありません。

新堂氏は、とても動物好きだそうです。
よく書けるな。と思うくらい悲惨な状況が出てきます。
でも、愛情ゆえ、いろんな人に動物たちの気持ちをわかってほしいのかもしれませんね。

本当は動物たちが何て言いたいのかなんてわからない。
でも、愛情は通じると信じています。




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| 春色 | ー新堂冬樹 | comments(2) | trackbacks(0) |
ブルーバレンタイン
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新堂氏の本だったので、中も見ずに迷わず買ったのですが、
横書きかーーーー
携帯小説だったのですね。
横書きって、読みにくい。

私の好きな白新堂作品だと思ったのですが、
内容は殺し屋になった少女の話で、
いったい何人の死体がでたのかというくらい殺戮場面満載で、
衝撃のラストもなんとなく予想していた展開だったし、
愛の見え方も軽いと思ってしまいました。

読んでから、芸能プロを設立したと知りました。
あ〜こりゃ事務所の子を使いたくて書いたのかな。って。

私の好きな忘れ雪も映画になるそうですが、
どうかいい映画になりますように。

それから、以前新堂氏の、「摂氏零度の少女」を読み感想を載せてから、
これを検索してきてくださる方の多いこと多いこと。
ここJUGEMさんでは、アクセスの解析で、検索文字もわかるようになっていますよね。
新堂冬樹というだけでなく、
摂氏零度の少女と検索するひとが多いのにはびっくりしました。
すごく奇怪な事件でしたが、興味があるひと多いのかな〜

また純愛小説書いてくれないかしら。


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| 春色 | ー新堂冬樹 | comments(2) | trackbacks(0) |
摂氏零度の少女
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あ〜気持ち悪い。怖い・・・・

新堂氏はまた、実際の事件を小説にしてしまったのですね。

覚えている方も多いことでしょう。
母親に少しずつタリウムを飲ませていた高校生の事件。

少女はとても勉強ができます。
母親のことは好きだと言っています。

嫌いな姉や、役たたずの父親は、殺す対象にもならない。

娘にタリウムを飲まされているなんて、
誰が思うでしょう。

体調を壊していく母親の様子が・・怖いです。

どうしてもっと早く病院に行かなかったのか。と思うけれど、
実際に起きてしまった事件なんですよね。

確かうちの娘と同じ年です。

特に思春期、子供の考えていることがわからない。って親は多いと思います。

お母さん疲れているからと好きな焼酎を持ってきてくれ、
食事を運んでくれる娘が、
毒をもっているとは誰が思うでしょう。

本当に信じられない事件です。

実際に、タリウムを飲ませた状況をブログに掲載していた少女。
本当のことだと、誰が思うでしょう。

動物を殺してしまう場面も・・
いやです。

ゲームのように思うのでしょうか。

でもやっぱり少女が壊れていった原因は、少しずつ少しずつ家庭にあったように思います。

あーー怖い。


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| 春色 | ー新堂冬樹 | comments(1) | trackbacks(0) |
僕の行く道
新堂氏が、こういうハートフルストーリーを書いていたとは知らなかった。

なかなか良いですよ。

親子の絆。

これほど悲しい嘘があるでしょうか。

以下少しネタバレ。










最初のころ、母親は死んでしまったのだろうな。って思っていましたが、
違いました。

最近よく小説の題材にもなりますが、
すべてを忘れてしまう病気。
新堂氏の『あなたに逢えてよかった』も、そうですね。

愛するひと、家族さえ忘れてしまうとしたら、
側にはいられないのでしょうか。
どちらも、辛いだけなのかな。

でも、奇跡を信じたいです。


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| 春色 | ー新堂冬樹 | comments(0) | trackbacks(0) |
吐きたいほど愛してる。
新堂冬樹氏の作品には、
黒い愛と、純愛の白い愛の両極端の愛の物語があるとは、
聞いていました。

黒いほうが先だったようで、
純愛小説を書いた時には、びっくりした人も多いとか。

しかし私が新堂氏の作品に出会ったのは
「あなたに逢えてよかった」
という、純愛小説でした。

以降、純愛ものに感動してきました。

で、で、で、

初めて読んだ黒い愛。







怖すぎ。

気持ち悪い。

ある意味究極の愛の表現とも言えるけれど、
気持ち悪すぎ。



最後の寝たきり老人の話、
あ〜も〜信じられない。
この親父に罰を与えてーーーーー

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| 春色 | ー新堂冬樹 | comments(0) | trackbacks(0) |
砂漠の薔薇
新堂冬樹氏の作品は、純愛ものばかり読んできましたが、これは違います。

以前、子供の友達を殺して実家の庭に埋めた。という悲しい事件がありましたが、
その事件をもとに書かれたのでしょうか。
こちらが先なのでしょうか。

お受験戦争ということばが存在してしまうように当事者となったら、競争相手がひとりでも少なくなってほしい。と、思ってしまうのでしょうか。

自分の子をよく見せようよく見せようと、ありとあらゆる手を使い、
お金も使い、読んでいて痛々しい。

名門幼稚園に入りさえすればその後の人生は保障される。というような考えを持つ親が本当にいるのだろうか。

子供のために、時間とお金と自分のすべてを賭けているけれど、
ご主人の存在を蔑ろにし、いったい何が残るの?

受験がなくならない限り、こんな思いをする親はなくならないのだろうか。

子供がかわいそう。

私が住んでいるのは田舎だから、幼稚園お受験はほとんどありません。

受験といったら、中学、高校、大学。
合格、不合格とはっきりと道が別れる、とても残酷な試練でもあります。

どんな道に進もうと、自分の道を歩んでいけるように願いたい。

殺されてしまった子供は何の罪もない。


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| 春色 | ー新堂冬樹 | comments(0) | trackbacks(0) |
百年恋人
え〜ん(>_<)
あんまりだ〜

現代のロミオとジュリエット。とあるように、
家同士の確執によって結ばれない恋人達。

でも最初は、彼のあまりに唐突な愛の告白に、
突然すぎないかしら?と思ってしまったのですが、
全くの私の勘違い。

こんなにも思い続けていたのに、
周りの反対の容赦ないこと。

100年前に両家で駈け落ちした恋人たちが迎えた悲しい結末が、
100年経ても繰り返されてしまうのか・・・

あまりにいじわるな人が出ていて、もういじめないで〜って、叫びたくなります。

悲しすぎる結末です


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| 春色 | ー新堂冬樹 | comments(0) | trackbacks(0) |
天使がいた三十日
マリー〜〜〜〜

題名見ただけで、なんとなく話の流れは想像できてしまうけれど、
案の定泣きました。
泣かせてもらいました。

愛する妻が妊娠中事故死してしまい、
生きていく気力をなくし、死んでもいい。と思っていたところに現われた一匹の犬。マリー。

マリーがあまりにも人間の気持ちや言葉を理解した行動をするので、
ドラマみたい。作り話みたい!って読みながら、
小説だよ。ってひとりのりつっこみ

本当に立ち直ってほしくて励ましているみたいなの。
部屋も荒れ放題。ごみや洋服も散らかって、という部屋へきてマリーは、
空き缶やごみを部屋のすみにひとつひとつ運ぶのよ。
いなくなった時にそのあまりにきちんと積み上げられたゴミが涙をさそうのだけど、
食べたら洗い物するよう、うながすし、
いつまでも寝てようとするのを、起こして外へ連れ出すし、
本当に犬のすること?
って思うのだけど、
まんまと涙が・・・・

いろんなエピソードが偶然でなく、マリーの仕業だったりね。

あ〜泣ける。

実際に飼い主を命がけで助けたり、すごく頭のいいわんちゃんもいるから、
人間と動物、心は通じあうものだと思いますね。


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