本を読んで、笑って泣いて怒って感動した素直な気持ちを綴っています。 ブログタイトル変更しました(旧 読書の薦め)
  ただひたすら本を読みたくなるので以前読んだ本すら忘れてしまうこともしばしば。
  そのための覚え書きのような簡単感想メモになります。
  評価の☆を付けるのはやめました。

★最近のお気に入り
楽園のカンヴァス  原田マハ
ライアの祈り    森沢明夫
海賊と呼ばれた男  百田尚樹
百年法       山田宗樹
ビブリア古書堂の事件手帖シリーズ
妖怪アパートの幽雅な日常シリーズ
東雲の途      あさのあつこ
困っている人    大野更紗  
自分のアタマで考えよう  ちきりん
もちろん澪ちゃんシリーズは大好きで新作を待ちこがれています。     
★2013年に読んだ本で好きな本

はかぼんさん
しのぶ梅 晴天の迷いクジラ きみはいい子 路(ルウ)桜ほうさら
さくら動物病院 青空の卵 南下せよと彼女は言う
火群のごとく

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夢を売る男
 
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いや〜これは作家として成功しているから書ける小説なのでしょうね。
出版業界の裏側が舞台。
小説家になりたい輩はいっぱいいて実際に職業が小説家なひとはほんの少しなのでしょうけれど、簡単になれるのではないかと思ってしまうのね。
それを思わせてしまう編集者も怖いし、
商法だとしても乗せられてまるで詐欺にあっているようです。
怖い怖い。
でもおもしろく読めました〜
| 春色 | ー百田尚樹 | comments(0) | trackbacks(0) |
錨を上げよ 上下
んーもうーー
大好きな、
『永遠の0』 をはるかに凌ぐ感動!
と、帯にあったので、上下巻で1200ページほどもある長編なのに、
即買いしてしまいました。
しまいました。って後悔しているみたいだけど、
正直ちょっとがっかり。
この位長編でもおもしろければ、さくさく読めるのに進まないこと進まないこと。
あーー長かった。

作田又三という男の、人生。
30歳くらいまでなので、まだ人生は続くけれど、
なんとも好きになれない人でした。
時代が戦後、高度成長時代。
今まで読んだ小説の中でもこの時代のものはとても多いですね。

破天荒というのが、いい意味で使われるならば、こういう人も理解しなければいけないのかもしれないけれど、
すぐ暴力も出るし、次から次へ女も変わるし、
まあすごいなと思う部分もあります。
高校中退してから、がんばって大学に入ったし、
でも大学も途中でやめて、仕事も次々に変わる。
それでもそれなりにがんばって、結果も出しているのはすごい。
レコード店でのこととかね。
下巻へきて、題が理解できるように海へ出ることになるけれど、
やっていることは、違反だし。
東京へ戻ってきてから始めたのは、放送作家。
なんか簡単に出来るように描かれていて、複雑。
やっと決めた女性との結婚生活も、うまくいかないし、
まあこれは可哀想な出来事もあったけれど。
読みながら、納得出来る最後になるかなと思っていたのですが、
最後まで変わらず・・
辛評ごめんなさい。










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| 春色 | ー百田尚樹 | comments(0) | trackbacks(0) |
影法師
 百田さんの小説はとにかく読みやすい。
失礼かもしれないけれど、
単純な私の脳は、こういう小説が好きみたい。
『永遠の0』を知ってから注目していますが、
今回は時代もの。
それも男の友情ものです。

父を目の前で殺され泣いている少年、勘一に、
「武士の子なら泣くな」
と怒鳴った、もうひとりの少年、磯貝彦四郎。
その出会いから、共に学び将来を語りあった青年時代。
14のとき、刀を合わせ契りを交わし、固い絆で結ばれた。

父の前で泣いていた少年は、
やがて出世して筆頭国家老になり、国へ戻ってきた。
今みたいに、電話やメールや簡単に連絡を取る手段もない時代。
気になりながらも忙しさに自分の仕事と生活で手一杯。
やっと20年前から行方知れずになっていた彦四郎を探したのだが、
2年前に亡くなっていたことを知る。
あれほどの男が何故貧しい長屋で最後の時を迎えたのか。


家柄や、長男か次男かでも人生が決まってしまう武士の中で、
誰よりも武芸に秀でていた彦四郎に憧れの気持ちを持ち、
低い身分ながら、己の努力で人生を切り開いていった勘一。
順調に行けば彦四郎の出世も間違いないはずなのに、
どこでふたりの人生は分かれてしまったのだろうか。

途中、一揆を起こす百姓たちの最後も辛いです。
さまざまな理不尽な法に怒り涙し、
無理だと思えることを成し遂げた人々がいる。
そういう時代を経て、
今の時代がある。

真相が明らかになるクライマックス。
あまりに出来過ぎなエピソードが次々と出てきたわと思いながらも、
まんまと乗せられて涙してしまいました。

彦四郎に憧れ、彦四郎になりたかった勘一には、
衝撃の真実でしたね。

少し、『永遠の0』に通じるところがあるような。
彦四郎は己の人生を勘一の為だけに・・・













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| 春色 | ー百田尚樹 | comments(0) | trackbacks(0) |
モンスター
 気になる作家さんのひとり、百田さんの新作です。
いままでと少し違う、きわどい表現が目立ちます。
簡単に言ったら、ひとりの女性の一生なんだけど、
モンスターに成らざるを得なかった哀しみがありました。

田淵和子は、醜い容姿だったことから、
周囲の容赦ない罵倒やいじめに会い、
思春期を過ごした。
同級生はもちろん、教師や大人にまであんなこと言われて、
和子があまりにかわいそう。

大人になり、整形の費用を稼ぐために、
最初はSM、その後ホテトル嬢やソープ、
女であることを最大限使っていく。
性描写もかなり際どいです。

読んでいて少し、黒新堂冬樹のイメージでした。

その後、美容整形によって美を手にし、
和子がしたことは・・

幼いころの恋心をずっとずっと大切にしている和子。
(整形してからは未帆だけど)
そいうい女心が哀しみを誘いますが、
狂気でもありました。

ラストは、これでよかったのではないかと思うものでした。





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| 春色 | ー百田尚樹 | comments(3) | trackbacks(0) |
聖夜の贈り物
ありえないのだと思って心を冷静にして読もうとしても、
この数々の奇跡を前にしたら、もう
涙が止まりませんでした。
ひたむきに生きる女性たちへ贈るご褒美。
クリスマスイヴの夜に起きた5つの物語です。

『魔法の万年筆』
願い事が3つ叶うという割とよく聞く設定だと思うけれど、
願い事の内容にほろりとさせられました。

『猫』
片目で毛が所々抜けて見た目の悪い猫を飼っている女の子。
その猫が繋げてくれた縁。

『ケーキ』
余命わずかな20才の女の子が起こした奇跡は、
本当によかったね〜と、
思えるものでした。

『タクシー』
これもよかった。
題名から奇跡の意味が先に読めたけれど、
再会できた奇跡に涙。

『サンタクロース』
子供は愛すべき存在であり、
やっぱりサンタさんは魔法を使えるのかな。










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| 春色 | ー百田尚樹 | comments(4) | trackbacks(1) |
永遠の0
 今、なんて書いていいかとても迷っています。
いつも気軽に感想を書いてしまっているのですが、
この感動を表す言葉が中々見つかりません。

戦争を題材にした小説もたくさん読んできました。
戦争のことを思うと、悲惨さや、哀しみ、怒り、様々な負の感情が呼び起こります。
でも、ここに登場する宮部久蔵というひとからは、
優しさしか感じないのです。
あの時代のあの状況の中、どこをどう探せば優しさが見つかるのか。
戦争の真っただ中に生き、
前線で戦い、死といつも隣り合わせでいた。
そんな時代に・・

物語は、戦争で死んだ祖父、宮部久蔵のことを、
孫である姉、弟が調べる所から始まりました。

生きていたら85才。
調べるとしても最後のチャンスかもしれないと、
祖父のことを知っている人々に会い、
話を聞きます。

まるで昨日のことのようにリアルに話始められた戦争体験。
私が今まで見聞きしてきたどの話より、
哀しすぎるものでした。

死ぬことが当たり前のようなあの頃、
上官の命令は絶対のあの頃、
生きて帰ることにこだわり続けた男が、
何故特攻で死んだのか。

そしてわかった真相は・・

あ〜そうだったのか。と納得出来るものだったものの・・・うう

宮部さん、あなたって人は・・・


涙が止まりませんでした。


文句なく5つ星です。







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| 春色 | ー百田尚樹 | comments(2) | trackbacks(0) |
風の中のマリア
主人公はなんと、オオスズメバチ!

虫や、動物たちを人間のように表現した物語も多々ありますが、
蜂というと、みなしごハッチ・みつばちマーヤを思い出す。(年齢がばれるけど)
オオスズメバチのワーカー(働き蜂のようなものですね)
の、マリアという名前の1匹の蜂の一生。

最初蜂たちにそれぞれ名前があるのに違和感を持ってしまったのですが、
たった1ヶ月ほどの刹那な人生を、賢明に、自分の使命を果たすために生きる蜂たちを応援していました。
でも、自然界の摂理である、生きるために命をいただくということが、
リアルに描かれて、
虫たちの世界は小さいかもしれないけれど、
ずっとずっと繰り返し行われている命の連鎖なのだとわかります。

実際にスズメバチを想像すると恐ろしく、
マリアだ、エルザだなんて言ってられないですが、
こうして読みやすい物語になって知ることができるのは意味があるのだと思いました。




 
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| 春色 | ー百田尚樹 | comments(0) | trackbacks(0) |
ボックス!
  本屋大賞候補になっている本、
今年、長編が多いですね。
でもやはりおろしろい。
あっという間に読めました。

高校のボクシング部が舞台。
物語の中の耀子先生と同じく、
ボクシングというものをほとんど知らない私は、
すっごく耀子先生の気持ちになって読みました。


個人の勝ち負けがはっきりと別れるスポーツは多々あれど、
勝った負けたとこれほど感動するとは、
後半丸野さんのことがあってからずっと泣いていました。
もうぼろぼろ・・

スポーツだとわかっても殴られるのを見るのは辛い。
特に身内や知っているひとの試合は、見られないだろうな〜
物語だと思っても、かなりリアルな表現にひやひやしっぱなし。

鏑矢と木樽の本物の友情。
本当に強い男って、こういうことを言うのかと。

才能があるないに関わらず、努力するからこそ見えるものがある。
おちゃらけていた鏑矢の成長。
そんな鏑矢に憧れて始めた木樽のボクシングに対する姿勢。
そんな木樽の姿勢は、監督も他の部員も変えていく。

男の、何かに真剣に生きる姿勢ってかっこいい。
惚れちゃうよ(^^;

うわっ今、ボクシングの試合後亡くなった方のニュースをやっていました。
お悔やみもうしあげます。
やっぱり危険なスポーツであることはかわらない。











 
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