本を読んで、笑って泣いて怒って感動した素直な気持ちを綴っています。
ブログタイトル変更しました(旧 読書の薦め)
|
ただひたすら本を読みたくなるので以前読んだ本すら忘れてしまうこともしばしば。 |
雲の階段
|
2013.08.22 Thursday 14:33
どうも私は映画化されたりドラマになると原作を読みたいという気持ちになるらしいです。 こちらもドラマ化されたもの。 離島の医院で事務員として働いていた男(三郎)が 医師の手伝いをしてるうち、手先が器用だったのか幸か不幸か実際に医療行為をするようになっていく。 もちろん医師資格のないまま。 そんな時、観光客の女子大生(亜希子)が急患で運びこまれ、 医師不在のまま三郎が手術をすることになってしまう。 手術は成功。 そんな三郎の手腕にも惹かれたのか二人は付き合うようになる。 運命のいたずらかのように亜希子の父親は都内の病院の院長。 なんと二人はそのまま結婚、三郎は病院の後継者になる。 まさかここまで嘘を突き通し病院に入るとは、 なんという度胸というか身の程知らずというか呆れます。 自分の母をもダマすかのようで心が痛む。 このままうまくいくわけがない、どこでばれるのだろうかと読みすすみましたが、 結局ひとり姿を消す三郎。 誰も幸せになれないままのような。後味悪いですね。 |
死化粧
| ||
2010.05.15 Saturday 18:33
これは実際の本には他の短篇も載っているのですよね。 ネット無料公開で読んだので、表題作しか読んでいません。 無料公開が、14日までと知って昨日急いで読みました。 21ページなので、すぐに読めます。 『死化粧』から、やはり『おくりびと』を想像します。 医師である男性が、脳の病で助かる見込みのない実母を見守る。 手術に助手として入り、死を確信したとき、 そして、死に行く瞬間。 見事な描写で読ませてくれます。 悲しいことなのに、母の『生』が最初から感じられなかったので、 『死』も冷静に受け止め涙は出ません。 そして、死化粧した母親の美しさを感じます。 実体が無くなったあとも、 自分のなかに母を感じることは出来る。 それにしても、こんなに簡単にネットで本が読めるなんてびっくりな世の中になりました。 やっぱり違和感はありますが、 意外と文字はきれいに見えましたし、読みやすかったです。 それでもやっぱり紙の本がいいですけれど。 ↓『読んだよ』の印にぽちっと、していただけたらうれしいです。 JUGEMテーマ:読書 | ||
白き狩人
|
2008.07.09 Wednesday 13:07
|
光と影 新装版
| ||
2008.03.28 Friday 18:16
JUGEMテーマ:読書 渡辺氏の初期の作品が新装版で出版されました。 実は渡辺氏などの有名作家の作品をあまり読んでいません。 私の読書歴は、小学生のころにピークで・・ 以降、学生時代は細々と、 そして、結婚子育てが一段落した3年前くらいから再熱しているので、 ここ数年の新しいものがほとんどです。 この作品は医学ものということで読んでみました。 が、明治〜大正のころの治療ってすごいですね。 戦争での傷病者が多く、その詳細は記述はちょっと怖いくらいです。 4篇のうち、表題の『光と影』は、 戦争で腕を負傷したふたりが、 一人は、腕を切断。 もう一人は、切らずに治療したことにより、 その後の運命の違いを描いたもの。 こうまでも違う人生をたどるのは、腕がある。ない。の違いからだけなのでしょうか。 運命とは残酷なものだと思いしらされます。 どこでどう運命が変わってくるかはわからないですね。 その他の作品も医学にかかわるものです。 ランキング参加しています。 読書日記で、ついに1位(感涙)・・・応援ありがとうございます。 よかったら↓ぽちっとお願いします。 | ||