本を読んで、笑って泣いて怒って感動した素直な気持ちを綴っています。 ブログタイトル変更しました(旧 読書の薦め)
  ただひたすら本を読みたくなるので以前読んだ本すら忘れてしまうこともしばしば。
  そのための覚え書きのような簡単感想メモになります。
  評価の☆を付けるのはやめました。

★最近のお気に入り
楽園のカンヴァス  原田マハ
ライアの祈り    森沢明夫
海賊と呼ばれた男  百田尚樹
百年法       山田宗樹
ビブリア古書堂の事件手帖シリーズ
妖怪アパートの幽雅な日常シリーズ
東雲の途      あさのあつこ
困っている人    大野更紗  
自分のアタマで考えよう  ちきりん
もちろん澪ちゃんシリーズは大好きで新作を待ちこがれています。     
★2013年に読んだ本で好きな本

はかぼんさん
しのぶ梅 晴天の迷いクジラ きみはいい子 路(ルウ)桜ほうさら
さくら動物病院 青空の卵 南下せよと彼女は言う
火群のごとく

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胸さわぎのクルーズ
 還暦を前にして、大学の同級生3人が、クルーズの旅行へ。
還暦のことを、セカンドという言い方は一般化しているのかな。
ここだけなのかな。

夫と死別したり、再婚したばかりだったり、家族の世話で忙しかったり、
当たり前だけど、それぞれの人生を歩んできて、
大学のころのイメージを変えているようです。

何か事件が起こるのだと思って読んでいたのですが、
たいした事件起こらないじゃない。
男性と知り合ったり、旅行中ならではのハプニングはあるけれど、
10日も家を空けることが出来てうらやましい。
実際、女友達と旅行に行きたい話はしているけれど、
行けるのかな〜
でも女同士って、実はお互い探り合っている感じが恐い。









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傷痕
 20年前に一家4人が惨殺された事件。
その犯人とされた西川は、死刑が執行され、
主犯の小田島は20年の服役で社会に戻ってくる。

読んでみれば悪いのは小田島の方なのに、
世間に真実は明らかにされないまま時間は進む。
どう考えても赦せないのは小田島。

西川の元彼女、清水真理恵。
殺人犯の子供として育てるのは忍びないと、
信頼していた刑務官を頼り、子供を養子にだす。
その子供、一色哲也を巡り、あの事件を思い出させるできごとが続く。

出て来た小田島が近づこうとする。

哲也が知り合った、あの事件の被害者と同じ名前の桜井香子という女性は一体何者か。

第1章に出て来た5人の人物と背景。
読んでいくうちに誰かはわかってくるけれど、
妹を殺された兄。
だまって罪を受け入れた男の彼女。
仕事とはいえ殺した人間の顔を見届けた男。
自分の名前の意味を知って衝撃を受ける女性。
いつも誰かに見られていると感じる少年。

物語の鍵を握る5人。

先が気になってどんどん読み進みました。

親という立場を捨て養子に出した女の気持ちも、
養子だとは全然気づかれないくらい愛情いっぱい注いで育てた育ての親の気持ちも、
血の繋がりだけでは量れない思いが交差していました。

哲也の心に残った傷痕が癒える日はきっとくる。
そう思いたい。





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あれから
  読みやすい小説なので、なんとなくよく読む作家さんになっていますが、
免罪事件を扱っているはずなのに、
どこか軽いのは何故でしょう。

父親が痴漢の加害者になってしまい、免罪をはらすために戦う。
10年後にわかる驚愕の事実。ということで、
過去と現在(10年後)が、交互に出てきますが、
おそらくこういう真相だろうということが、
序盤でわかります。

真相を調べるべく、姉妹で動くも中学生と高校生では限られたことした出来ず、
とても頭が切れる妹には、期待したのに、
あっけない幕切れ。
妹のラストは残念です。

ifの話はしても仕方がない。けれど、
あの事故がなかったら、信号が青だったら赤だったら、
あの電車に乗り合わせなかったら、
起きなかったこと以外はわからないのだから、
考えても仕方のないことだけど、
確かに運命は残酷に進んでしまったかもしれません。

ふたつの家族、どちらも母親が頼りにならないのも残念。

残った姉には、復讐をさせたいような気持ちになってしまった私は間違っているでしょうか。






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そこにいる人
 この方の作品もよく手にとります。

今回は、生まれてすぐから肝臓を患っている姉。
元気な妹は、両親が姉のことばかり大事にしていると感じながらも、
反抗するわけでなく、
大学生で遊びたいときも、
家の手伝いをし、姉の調子が悪ければすぐに駆けつける。
わがままを言いたくてもいえないですよね。

そんな中、反抗したのは妹でなく姉でした。

肝臓移植しか道がなくなったとき、
自分の肝臓をあげると言い出せなくで悩む妹。

両親の気持ちを知ったとき・・

その後の突然の展開にびっくり。

こんな展開どこかにあったと思っていたら、

ネタバレになってしまうかな。






ドラマでしかみていないけれど、
『ハルモニア この愛の涯て』で大阪くん(懐かしい)がやった役。
あの時も衝撃でした。




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愛が理由
以前読んだ『償い』が、とても引き込まれるミステリーだったので、
今回も期待大。

確かに一気読みミステリーです。

途中まで、みんな悪者に思えてしまうし、
みんな嘘言っているような。

愛で言ったつもりの言葉や行動が、そのまま愛で伝わるとは限らない。
いや、伝わっていたんだよね。
そう思いたい。

友情。男と女の愛。
どちらを信じたらいいのか。
ねじれてしまったら、歯止めがきかないのも愛なのかな。




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人形になる (徳間文庫 や 30-1)
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『人形になる』と『二重螺旋を超えて』の2編です。

どちらもなんだか怖いです。
愛の形はいろいろあれど・・

人工呼吸器なしでは生きられない夏生。
恋愛という言葉は削除して生きてきたのに、
好きになってしまった人がいて。
その人が言ってくれた「好き」だという言葉は、
人形のように、何も出来ないから・・
無垢だと言っているけれど、
それは愛なのか。

彼に愛されたくて人形になる。

もう1編の『二重螺旋を超えて』
矢口さんの以前読んだ『証し』で、卵子が重要ポイントでしたが、
これも、怖いくらいに自分の卵子が意味を成しています。
なんだかおかしな姉妹ですが、母は母としての立場を全うするために、
娘の心配をする。
終盤の展開は予想していなかったのですが、
最近問題にされている親子関係です。
子供たちが、小さいころから習い事尽くしでいいわけありません。
でも簡単にこういうことをしてしまってては困るのです。


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証し (幻冬舎文庫 )
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売買された卵子から生まれた子が、殺人?

過去にお金のために卵子を売った木綿子。
不妊に悩み卵子を買った絹恵。

二人の子供が殺人の容疑をかけられたまま自殺。

衝撃的なスタートです。

自分の遺伝子を継ぐ息子が殺人者なわけがないと、
固く無実を信じ、真実を突き止めようと躍起になる木綿子。

懐疑的ながらも何もかも失った絹恵は、
卵子を買って子供を産んだことが悪かったのかとも思い始める。

不妊に悩む夫婦には切実な問題です。
どんな方法でも子供がほしい。

結婚して子供をもつのは当たり前だから・・と絹恵は言います。

でも、子育てってなんて難しいのだろう。と思います。

子供は親の思い通りにはいきません。

どれだけ愛情を注げば、親を信頼して心を開いてくれるだろう。

絹恵の心には、自分と血がつながっていない。という気持ちが
ずっとあったのだと思います。
血がつながった親子も難しいことが多い。

特に思春期の子供の考えていることなんてわからないですよ。

うちの子は今、18才と21才になりました。
少しは大人になってきたように感じますが・・

それより何より、
木綿子の犯人探しはすごいです。
読んでいて、新犯人はだれだろうと気をもみました。

尾形は何故死んだのでしょう。

恵哉は、優しい子だったのだと思います。

親子の証しは・・・

残念な展開でした。




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償い (幻冬舎文庫)
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人の肉体を殺したら罰せられるのに、
人の心を殺しても罰せられないのですか?

という帯の言葉からあるように、心に沁みるミステリーです。
こういう夫婦や親子の関係での後悔から起こる出来事は、
読んでいて辛いですね。

仕事人間の旦那さまは世にたくさんいるだろうし、
やっぱりいくら仕事が忙しい、大事だと言っても
心でつながっていればいいかもしれないけれど、
結局心も離れていたから起きてしまった事件。

夫婦の場合、片方だけが悪いということはあまりないと思うけれど、
死んでしまったら悪くは言えないです。
残された人間だって辛いです。
そんなことが起きてから気づくのは遅いかもしれないけれど、
やり直すことは出来るはず。

子供と妻を亡くし、医師という立場も何もかも捨て
ホームレスになった主人公。
自分が昔助けた少年との出会いが、彼を変えていきます。
次々に起きた殺人事件が、少年の仕業ではないかと疑うのですが・・

逝った者達の重さを抱えて、よろめきながらも最後まで生きぬくことだ。
それが僕の償い・・



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