本を読んで、笑って泣いて怒って感動した素直な気持ちを綴っています。
 今年もたくさんいい本に出会えますように・・・
 
  
  2011年に読んだ中で
   ☆5つ 
    神様のカルテ2 鳥が教えてくれた空
    
    
    
    
   ☆4つ  
    ルパンの消息 生還 空飛ぶタイヤ そして警官は奔る
    妃は舟を沈める ゾラ・一撃・さようなら 歌舞伎町セブン
    悪の教典 千両花嫁 謎解きはディナーのあとで 
    夏美のホタル 麒麟の翼 小夜しぐれ おしまいのデート
    本日は大安なり
    
    
    
    
    
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円卓
 賑やかな家族と赤い大きな円卓を囲む小学3年の琴子(こっこ)の毎日。
孤独や、ちょっと不幸な出来事に憧れる。
例えば、友達がものもらいで眼帯をしてきたこと。
もらいものと、間違えて覚えたりくすっと笑ってしまうのだけど、
平凡な生活の良さを感じるより、
変わった言葉や、大人なことに憧れる。
自分に忘れていた感情を思い出しました。







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| 春色 | ー西加奈子 | comments(0) | trackbacks(0) |
裸でも生きる2
 バングラディシュ発のバックを制作販売する会社マザーハウスを起業した、
山口絵里子さんの奮闘記その2です。
起業して会社が大きくなってきて、
更にいろいろな挑戦が続きます。

スタッフも増え、買ってくれるお客様も増えると同時に、
いろんな声が聞こえてくる。
もちろん応援しているとか、好意的な声も多い。
しかし、販売することの問題も多々。
そして、現地バングラディシュでは困難な事態が続々と出てくる。
大学の研究室の先輩でもある山崎が
副社長として力になってくれていることはかなり心強いこと。
それぞれの役割を果たして新たな挑戦も続く。
は〜本当に休みなしですね。
企業としてここまで成長しているのもすごいし、
貧困国の実情を理解し、どうしていったらいいのかを考え、
現実に行動しているのも本当にすごい。
バングラディシュ発のバックが軌道に乗っただけで満足もしない。
次なる国を目指し、ネパール発のバックも出来上がった。

お店にも是非行ってこの手でバックを持って選びたいです。
いつ行けるかな。

この本が出たのが2009年。
その後の活躍も現在の様子もHPを見たらわかります。








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裸でも生きる
こちらの本も、もとこちさんからのお薦めでした。

23歳で起業した女性の号泣戦記。
子供のころのことから、起業して2年くらいまでが描かれていました。
そして息子の大学の先輩でした。
息子より6歳上みたいなので、直接は知らないのですが、
慶應のSFCという学部はここで書かれていたようにかなり他と変わった面があり、
独特な講義で、
広く世界で活躍する人材や、起業する人を育てているようです。
著者は、大学の開発学の講義から自分のするべき使命みたいなものを感じ今の道に進むことになります。

しかし、
子供のころのはちゃめちゃな行動は、言い方が悪いかもしれませんが生意気だな〜
偏差値40から慶應に入るのは、これ多分AOなんでしょうか。



在学中に米州開発銀行の夏期雇用に合格して渡米。
そこで働く人たちが途上国へ行ったことがなく、
机上の理論だけで動いていることを知り、
現場へ行かなければ何もわからないと感じる。
そして、最貧国の検索によりかかったバングラデュシュへ。
何十年も、先進国が援助し続けている金が、一部の政府の懐に入ってしまい、
貧困は何も解決していない事実。
施しではなく、経済活動をしなけれな何も発展しないと、起業を決意。
バングラディシュの素材、ジュートを使った製品を作ることを思いつく。
こうして簡単にあらすじを書いてしまっていますが、
かなり困難続きだったのは言うまでもなく、
危険なことも多く、命がなくならなかっただけでも幸運なのではと思ってしまいます。
確かにすさまじくすごいことをやっているのだけど、
もし身内だったら、進んで応援はできないかもしれません。

何もかもゼロからのスタートで、バック作りのことも起業のこと、
現地でのこと、裏切りがあって後退しても、
すべてにおいて全力で精神誠意努力を惜しまず、
本当にバイタリティ溢れる人ですね。

早速ネットで検索したらHPが出てきました。
バックも買いたくなりました。
そして、会社もどんどん大きくなっていて進歩を続けていました。
本もその続きがあるようなので、次に読みたいと思います。















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かのこちゃんとマドレーヌ夫人
少し前から気になっていた本です。

かのこちゃんという小学生1年生の女の子と、
猫のマドレーヌ夫人のお話。
読む前は、猫とお話できる女の子の話だと思っていたのですが、
そんな単純な話でなく、ひとひねりされていました。
飼っている犬の玄三郎の所にある日やってきた猫。
そのアカトラの猫がマドレーヌ夫人。
その他、キジトラの和三盆。
三毛猫のミケランジェロ。
ブチでこの辺り一番の老猫のキャンディ。
猫同士の会話が描かれているのがおもしろい。
本当にみんなで話しているみたいでかわいい〜

子供らしい無邪気さのあるかのこちゃんと、
友達のすずちゃん。
ちょっとやんちゃな男の子や、学校でのできごと。

かのこちゃんのお父さんやお母さんもいい感じで、
特にお父さん、謎が残りますね。
すずちゃんのお父さんは、やっぱりの展開でしたが、
なんとも不思議な空気が漂っていて、その中に飛び込んでみたくなります。
猫ちゃんともお話したい〜







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たぶらかし
39歳のマキは、市井の人々の中で、誰かの「代役」をする役者。
死体の役に始まり、夫の親戚との付き合いを厭う新妻役。
多忙なセレブ社長に代わり、母親として学校へ赴くなど、
依頼人たちの身勝手に苛立ちなららも、淡々と仕事をこなす日々。
(ほぼ帯に書いてあることだけど)

昔は劇団を主催していたけれど、
立ち行かなくなって解散。
それでも実家住まいで気楽にしていたのに、
両親が突然海外移住を決め、ひとり暮らしをすることに。
仕方なく仕事を探して偶然見つけた役者の仕事だった。
マキには合っているのかもしれない。
いろんな人になって人々の中へ行くのだから、
目立ってもいけない。
あくまでもさりげなく、印象に残らないけど、不自然じゃない。
うまくやっていたと思う。

もしかしたら今隣りにいるひとが、本人じゃなくて役者かもしれない。
なんて、都市伝説なんですって。
おもしろい設定でした。
依頼人、特に子供の母親役を他人に押し付ける親には、
苛ついたけれど、
やっぱりドラマはドラマで役者は役者。
本物の人生にはかなわない。
きちんと向き合って、自分の人生生きてみようって思える。









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花桃実桃
 父の急逝後、経営していたアパートを遺産としてもらった、花村茜。
母親が逝って以来、老後の支えにと買い取って経営していたらしい。
その名も、『花桃館』
父の名前が花村桃蔵。
アパートの脇には花桃の木。

築20年の代物だし、全9戸のうち4戸は空室だけど、
処分するのもお金がかかる。
40代独身の茜は、101号室に大家として住み始める。

住人はやはり中々の曲者ぞろい。
しかし、悪いひともいないから、
くすっと笑えてなんだか懐かしい。

父の愛人が住んでいたのはびっくりだけど、
近くでバーをやっている同級生の尾木くんの存在も絡む
先行きはやっぱりよくわからないけれど、
悪くないんじゃないかな。








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鳥が教えてくれた空
 新刊を買ったり、予約していた本を読んだりしても最近いまひとつだったので、
コメントをくださるもとこちさんにお薦め本を教えてもらいました。

三宮麻由子さん、申し訳ないのですが、全く知りませんでした。
4歳の時に視力を失ってからの生活の様子、
この本では翻訳の仕事をするころまでが描かれていますが、
現在はエッセイストとして活躍されているようです。

目が見えない分、耳はいいのかと今まで単純に思っていた自分を恥じました。
そんな単純なことではないですよね。
いろいろと新鮮な発見がありました。
見て情報を得られない分、どのようにして情報を得るのか、
そのひとつに鳥の鳴き声があるのです。
身近なスズメ。
彼らが朝さえずりを始めることから、夜明けがわかり、
寝ぼけ声から、活動を始める声、こんなにもいろいろ意味があるなんて。
耳を澄ませて鳥たちの声を聞いてみなければ。
そういえば、最近スズメの姿すら見ていないかも。
私が住んでいる所は、裏に山があるので、野鳥もそこそこいるみたいですが、
よく見るのはハクセキレイ。
朝、外に出ると庭を散歩しています。
歩き方がかわいい。
でも鳴き声はよくわからないな。
やっぱり、目で見る印象が残るのでしょうか。
季節になると、メジロとかうぐいすと、あと、モズみたいなのはよく庭の木にきています。
あとカラスや鳩はもちろん。
本に出てきた、サンコウチョウや、ソウシチョウなどはよく知らなかったので、ネットで検索して姿を確認しながら読みました。

鳥は『神様の箸休め』だと、彼女は言います。
愛を育むために歌を授けられ、歌うために生まれ、
神にいちばん近い天の高みに上がることを許された唯一の生きもの。

書ききれないけれど、不自由なく暮らしている人たちが知り得ないことが
本当にたくさんたくさんありました。
便利な世の中だけれど、
意識して、自然に目や耳を傾けてみたい。


テレビや音楽の音を大きくして聞く家族に比べ、
私は聞こえるギリギリの大きさにしかしないのですが、
それは、他の何かの音が聞こえなくなってしまうから。
最近の震災のことでもそうですが、危機管理としての音、
飼っている犬の声とが、外の音とか常に意識していたい気持ちがあります。

最後、鳥が空を教えてくれたとの文章を読んで、
涙がふわっと流れてきました。
とても温かく感じました。
彼女の生きてきた姿勢を尊敬します。











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本日は大安なり
 大安の日に結婚式をあげる4組のカップルと、
結婚プランナーの山井多香子の仕事ぶりが描かれています。
登場人物たちが、最初のころの普通の新郎新婦のイメージから
がらがらと崩れていってからがおもしろい。
中盤、いろんなことがわかってきて一波乱も二波乱もありそうな展開にわくわく。
人の不幸を喜んでいるんじゃないけれど(^^;

美人双子姉妹が企てたことは、双子ならではの悩みと楽しみが。
今日の結婚式にこぎ着けるまで、たくさんクレームを出し困らせた新婦が当日したこと。
大好きな叔母の結婚に複雑な心境の男の子。中々複雑なからくりでした。
重大な秘密を抱えたまま当日を迎えてしまった新郎。
この新郎が一番いやだ。
ありえへんし。

自分の結婚の相談に来ていたのに、破談になってからプランナーになった多香子の、
プロの仕事ぶりに感心。

はらはら心配しながらも親の立場のように見守る心境でしたが、
結果みーーんなよかった。

最近、早く結婚したいと娘(21歳)が言うから、
どんな出会いがあるかしらと気になりながらも、きっとまだ先でしょうけれど、
もしかしたら、衣装とか式の段取りとがかなりクレーマーになりそな娘だわ。








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| 春色 | ー辻村深月 | comments(0) | trackbacks(0) |
監察医の涙
 この本はずっと前に買ってあったのだけど、
今読むととっても重い。
しかし、法医学の世界もドラマや小説に取り上げられることも多くなっているので、
どういうものが少しはわかってきたかもしれません。

著者の心に刻まれた切ない話ばかり集めたそうです。
その中に、自身の父親や妻のことも少し出てきます。

普通にと言ったら語弊があるかもしれないが、
普通に病死とか事故死したのでない死には、
単に死者を見ただけではわからないことも多い。
それを死者に変わって理由を語り真実を明らかにする。
監察医という仕事に関わるひとすべてに敬意を表します。











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お江 流浪の姫
 歴史小説といえば、植松さんが好きなので、読んでみました。
植松さんにはまったのは、『めのと』で、茶々のめのとの話でしたね。

お江については大河もあり、大奥でのことなど有名ですが、
これは10歳の少女のころから、大奥へ嫁ぐまでのことが描かれています。
3姉妹の子供時代のことはあまりわかっていないそうです。
歴史にはこうした空白部分があるのは当然で、
小説として描かれるとき、その空白部分のフィクションがおもしろいか否かが重要になってくるそうです。(解説より)

そしてその少女時代の生き生きとしたお江に会えます。
幼なじみだった佐治一成に嫁いだころの、まだまだ子供なお江。
幸せで楽しい時間。
でも、将棋の駒のようだった女の一生。
まさしく流浪の姫なのですね。









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| 春色 | ー植松三十里 | comments(0) | trackbacks(0) |